かわいいを浴びる

昨日は山を登っていたら、ワイマラナーというワンチャンと登山している家族と出会った。頂上でご飯を食べている時も隣に座ったので、珍しい犬種であるし、私はワンコ、特に大型のワンコは大好物であるので、不躾と思いながらも、ずっとじ〜と眺めていた。なんて綺麗な体色だろう。薄い目の色も美しい。よく躾されてはいるが、食いしん坊なのだろう、私が食べているものも気になってこちらに来ようとして、ご主人様に叱られている。

 

可愛い。山頂でのちょっとしたアイドルになって注目を集めている。他の人は少し注目しただけで、おのおの自分の世界に戻って行ったが、わたしゃダメだ。気になるものがあると目が離せない。ご飯を食べる間も山の景色を見ずにワンコばかりを眺めていて、途中で、隣の人もガン見されてちゃ食べずらいだろうと気が付き意図的に視線を逸らすも、ちょっと気を抜くと首が自然にギギギと横を向きまたワンコに釘付けになっている。

これはいかんと、サッサっと頂上を後にする。

 

下山していると子供を連れた家族に出会った。先にお母さんと10歳くらいの女の子とすれ違いこんにちは、と挨拶をしてすれ違い、お父さんと5歳くらいの男の子は少し離れているので、それを待ってから進もうと道の端で待っていたのだが、それに気がついた男の子が、すごくキザな手振りをしてクイクイ、こっち来いよ、的な仕草をしている。先に通っていいよ的な意味なのだろうが、そのキザな仕草と、小さいのにジェントルマンな心が可愛くて、思わず笑みがこぼれてしまった。先に通ってもいいの?と聞くと、元気よくうん、と頷く。ありがとうね、と言って去り際に、小さい足を見ると、可愛らしいでもちゃんとした登山靴を履いている。か、可愛い。こんな小さな登山靴あるんだ。萌え〜となったが、彼はジェントルマンであるので、可愛い、と言ったら失礼かもしれないと思い、カッコイイ靴履いてるね、と声をかけたら、ドヤ顔でまたまた力ずよく、うん!と頷いていた。可愛えええええ。

 

え?今日はワイマラナーといい小さなジェントルマンといい、可愛いものを浴びれる日だだったの?山登りだけで癒されるのに、それにプラスで可愛さドンでラッキーな日だったな。

 

これはあれかなー。月曜日から仕事が忙しくなる前のご褒美ってやつかなー。うわー、思い出したくないもの思い出したわ。月曜日の事は月曜になってから思い出そう。それまでは可愛いを浴びた余韻に浸っておこう。