心を癒す料理番組

最近中国の地方料理を紹介する番組を毎日見ている。30分くらいなので、仕事で疲れた頭でボーっと見ているのにちょうど良い。

 

しかし中国のデカさには驚かされる。何とか省とか出て来てひとつの地方みたいな言い方するけど、実のところ端から端まで何百kmも離れていたりする。それで多民族だな〜ともしみじみ感じる。来ている服が民族衣装ぽい人達も出てくるのだ。

 

紹介されているご飯がめちゃくちゃ美味しそうとか言う訳でもない。でも、一流の料理人が作るわけでもない、その土地に住む人達が伝統的に作るその地方の特色のある食べ物を見ていると、たまらなく親近感というか懐かしさが込み上げてきたりもする。そこに日常が溢れているのが本当にいい。ボサボサの髪で肌の赤茶けたおばちゃんがカラフルな民族衣装の名残のある服を来て、シワシワの手でせっせっと丁寧に作るその料理が、たまらなく魅力的に見えるのは何故だ。およそ衛生的に見えないその料理が、腹を壊してもいいから食べたくなるのは何故だ。

 

それから出てくる景色の雄大な事!日本のどこへ行っても同じような街並みとは全然違う。ほえ〜行ってみたくなるのう。

 

コロナウイルスで元々衛生的だった日本が益々衛生的にならなくてはならなくなった昨今、私の様な他人との境界が薄い人間には、(つまり無頓着なので他人が触ったものを汚いと感じれない。)過剰に衛生的である事に少々疲れているのだろう。最初から衛生的である人にはそこまで辛くなかろうが、コロナ以前は外から帰ってきて、手洗いうがいもしなかった究極不衛生な人間が、今は毎日冷たい水でゴシゴシ手を洗わなくてはいけないストレス。たまんねー。

 

そういう事で、その疲れた心を癒すのに、なんか中国の料理番組がしっくり来ちゃってる。