モノカゲ流、陰のモノ

登山と言えば9割9分ソロ、残り1分が幼なじみとしか行ったことない私が、今回4人でのグループ登山をする事になった。グループで登山するなんて子供の頃村の観音様が祀ってあるお山に村の子供達で登りに行くという、村の因習めいた殺人事件でも起こりそう、的登山にいったきりではなかろうか。

 

会社の知り合いカエルさんがお山に登った時に出会った人達で、今回そこに初めてお邪魔させてもらったのだ。会社の人カエルさんはコミュ力お化けであるから納得できるが、今回出会った2人の方もコミュ力お化けというよりコミュ力を固めて人間にしました、みたいな人達だった。

 

凄まじいコミュ力能力を発動しっぱなしの人達と登山をして、天気がいいのもあいまって物理的、精神的にも眩しすぎて目がつぶれそう。

 

いや、すげーわ。普段鳥にしか話しかけられず1人ボソボソ登山してる人間とはもう全然住む世界が違う。私をのぞいて3人ともガチ登山勢なのでそこも尊敬するし、人間てこんなに他の人間に気を使ったり明るく話しかけられる陽のツワモノがおるのじゃな、なあ、婆さんよ、と思わず性別も年齢も飛びこえて脳内で爺さんになって、尊敬と感嘆のため息をもらしてしまった。

 

登山口でお二方と分かれた後は、カエルさんとラーメンを食べ帰路についたが、カエルさんもずっっっと自然に永遠に喋っている。こういう存在は特大有難い。こちらが何喋ろう??とアセアセしなくて済む。

 

家に帰ったら、爺やが、お嬢様!!陽のツワモノ達の能力にこんなにダメージをくらって!さあ!Netflixで延々とアニメや映画を暗い部屋で観てポテチを貪りお休みになって下され!!ご回復が早まりまする!!と言ってきたので、大人しく脳内の爺やの言う通りポテチ食べてアニメと映画をみてガーグー寝たら精神も身体も回復した。

 

爺や、私忘れておりました。少し登山を嗜んだところでわたくしが陽のものになれぬことを。わたくしは所詮、陰のもの。モノカゲ流陰ノモノとしての宗家、継承者としての自覚を持って生きて参ります、と脳内の爺やに言っておいた。

 

結論。登山は9割9分ソロで、残り1分が幼なじみと、たま~~にグループ登山で良いな、という学びを得た日でありました。いや、楽しかったけどね。