数字であそぼ

GWに漫画を整理していたら、ついついまた何冊か読み出してしまった。数字であそぼ、という漫画があるのだけど、これは子供の頃に読んだ動物のお医者さんという漫画を思わせる、一風変わった人達が出てくる漫画でとても面白い。高校までは神童でとおっていたのに、大学(モデルは京大)に入って最初の数学の講義でわからなさ過ぎて打撃をうけて2年引きこもった主人公がまた数学に向き合い始める物語だ。

 

私は算数から苦手であったので、京大に入れるというだけですごいと思うのだが、数学を学ぶ中では凡人である主人公がそれでも右往左往しながら数学に向き合う姿が尊い。これに影響されて大人の算数みたいな本買ってきたが半分もいかないうちに、やべ、マジわからん、ってなって挫折する自分の脳が恨めしい。しかし主人公も分からないのレベルがはるか上の方ではあるが、私と同じ気持ちじゃん!と親近感が湧いたりする。

 

まあ、でも1番この漫画の魅力がある所は、みんな何か人間として愛すべきダメダメなところを持ってる人が多いという事だ。数学の才能はあるのにパチスロに明け暮れて留年する人、同じく数学の才能に恵まれているのに、本当にそれしかなくて生活能力ゼロ、女子力ゼロの女人、みんな愛すべきダメさでついにっこりして見てしまう。

 

あともし生まれ変わりがあるなら今度は私も数学脳を持って生まれたい。宇宙の書物は数式で書かれているのに私のこのおつむでは逆さになっても読めないでござるよ。口惜しや。数学できる人への羨望のまなざしを漫画の主人公達にむけてしまうでござるよ。