青いお星はぬっくいぞ

昨日は-7℃まで気温が下がった。ここの辺りでは珍しい。大体冬は-3℃が十数回、その中で-5℃になる時が1回か2回くらいだ。それなのに、今冬まだ1度も-5℃になってもいないのに、いきなり-7と来たもんだ。心の準備というものがあるだろう。

 

というかこんなに朝の気温を気にするのには訳がある。-5℃になると水道管が凍ってお湯が出なくなるのだ。水の方の管は地中を通っている為凍らないが、湯沸かしタンクからのお湯の管は外気に触れる為、-5℃で凍る。朝、太陽を失った惑星はこんなにも寒いのか、っていう妄想をして暗澹たる気持ちで布団から出て顔を洗おうと思う時にお湯が出ない時の絶望。しかしすぐに、ここら辺は昔和紙を生業としていて、朝に冷たい水で和紙をすいていたという事を思い出し、ああ、この時代に生まれて良かった、顔を洗う水が冷たいくらい何ともない、と思いなおすのだ。

 

まあ思いなおすくらいで、結局鍋でお湯を沸かし、洗面器に入れて顔をあらうのだが。で、長年の経験から、-3℃でも-4℃でも管は凍らない。-5℃になると確実に凍る。大体前日に天気予報の最低気温をチェックしておく。しかし一昨日はそんなに寒くならないっしょ!とたかをくくってチェックしておかなかった。だからいきなり-7℃は心の準備が追いつかない。寒すぎだろ、おいおい冬将軍。

 

もちろん車帝国の奴隷県の県民の為、道路の凍る気温もぬかりなくバッチリ頭に入っている。-1℃くらいでは橋の上を除いて道路は凍らない。だから-1℃くらいなら私はフツーのスピードで車を運転する。しかしこれが-3℃より低くなると、自然のアイススケート場状態。雪があるならマシで、雪が溶けてその水が昼間に道路から蒸発仕切らず留まってアイスバーンになった時の、スタッドレスタイヤの無意味な事。ちょっとブレーキ踏もうか、ちょっと曲がりましょうかってだけでも、チュルリとタイヤが滑る。怖や怖や。

 

地球温暖化が叫ばれて久しいが、私のようになんかふやけた常夏に沸いた頭を持っていると、単純に暖かくなるの良くね?こんな寒い気持ち味合わなくよくなるんだぜ?って思っちゃう。宇宙を見てご覧なさい。圧倒的に寒い。寒いなんてもんじゃない。寒い方がフツーでぬくいなんて奇跡。その奇跡が地球に舞い降り青いお星は、いいくらいのぬるま湯的な温かさ。ぬくいのは幸福そのものだ。地球温暖化が進むと困るのは人間だ。でも私は寒いよりぬくいのがいい。

 

だから地球温暖化!大変!って気持ちになれないのは、割とさむ〜い地方で育った為かもなあ。