看板への信頼

昨年末の29日に登った山で、3日の日に熊が出没したらしい。うむ。登山入口にでかでかと、熊出没注意と書いてあったがあれは家の軒先に、猛犬注意って書いてあって大概小型犬がキャンキャン鳴いているだけのフリみたいなものだと思っていた。猛犬注意の小型犬こんにちわとは訳が違う。

 

本当に熊いるんだなあ、本当の事が注意書きしてある看板があるなんてとしみじみと妙に感心してしまった。通学路だよ的な看板の小学生が、ホタルの墓のお兄ちゃんみたいな昭和感あふれる絵柄である所からも、看板への信頼度は私の中で著しく低い。こんな小学生おるかいな、とケチつけちゃう。落石注意のあのどうしようもない感の注意書き。あ!落石だ!ってよけれる能力は私にはゼロだ。

 

でも熊、熊出没注意のあの看板が掲げられた山で熊が出没。私の中で看板への信頼度がグンと爆上がりした。そうか。今まで疑心暗鬼、ケチ、いちゃもんばかりつけてごめん。あらゆる看板よ。あなた達は可能性は低いが、通常時よりは起こりうる可能性の高いであろう出来事を警告してくれて居るという事だ。当たり前の事に今更気がついた。

 

年始に新しくこの世界でまたひとつ信じられるモノができたのはとても良い事だ。カンバン、ワレ、シンジル。