田舎特化型

お盆休み2日目、東尋坊に行く。お目当ての海鮮丼屋含め花火大会で軒並み臨時休業となっており、仕方なく東尋坊の安めの海鮮丼を食べる事になった。まあ安く上がったので良しとしよう。

 

東尋坊の崖の下に下りてちびっ子に混じってカニを取るのに夢中になっていたら、頭から波をザブンと被って服がずぶ濡れになってしまったが、卵を抱いたメスの蟹を捕まえた。何も捕まえていないちびっ子が欲しそうにしていたので、水槽に入れてあげたら、嬉しそうにしていて可愛い。このまま生き物が好きな大人になって欲しいな。

 

小虫一匹にぎゃあぎゃあ騒いで、くっさい殺虫剤を振り回す大人になって欲しくない。うるせえぇ!!その小虫よりその甲高い叫び声と殺虫剤の方がこちらの害になるわ!!って思いつつ、グッと会社では堪え、最近では会社の人が騒ぐ前に小虫を捕まえては騒がれる前に外へ逃がすという、虫への人道活動?に勤しんでいる。きっとその内虫を逃がしてあげた功績で、昆虫の世界では私の功績を讃える資料館ができるであろう。しかしゴキブリとムカデと蚊は秒で死を与えているので、差別主義者であるとゴキブリ達には叩かれるだろう。資料館は無理だな。

 

それから恐竜博物館に行くもすっっっごい人である。中に入ると恐竜時代を思わせるぬる〜い温度、息苦しさを感じるほどの酸欠ぽい空気が出迎えてくれる。これがジュラ紀か、白亜紀かと思えるほど空気もリアルになっているでないか、ごった返す人で。しかしなあ、ここに来ると何度でも感動する。本当に1億ちょっと前にはこんなドデカイ生き物がドシンドシンとそこら辺を闊歩していたのだ。壮観だったろうなあ。本当は皮膚の色は何色だったのかなあ。

 

私の愛する鳥達は恐竜達と近い存在である。家にいるマイスイートハートの愛鳥の足の形、目の形は恐竜そのものである。彼女は気に入らないと鋭い嘴で問答無用にこちらの皮膚を捻り上げてくれるが、恐竜と一緒に暮らしたらその一捻りで肉を剥がされ、一ツツキでこちらの首が飛ぶであろう。良かった。愛鳥が1億年の時を経てごくごく小さくなってくれて。そうで無ければ私は確実に彼女のエサである。

 

恐竜博物館を後にして帰路へ。何故だろう、何時間と山に登った時より疲れがすごい。やはり人の多さというのは、私的には物凄いストレスが高い事である。都会の人はすごいなあ。このストレスの中で生きているのか、慣れてしまって平気なのか。普段から人がスカスカの大地に生きていると、お、おいおい、どこから湧いたよ、いるとこにはいるな!と素直に驚嘆する。

 

どうなのだろう。全盛期の恐竜時代の恐竜より今人口は多いのだろうか。恐竜も息苦しくなるような恐竜口の多さを感じたのであろうか。とりあえず私はスカスカの大地でしか生息できない田舎特化型タイプなのは確実だな。