軋む船の上に響く罵声

私はその場に居なかったが、昨日は派遣の女人達のバトルがあったようだ。このクソババア!という罵声がフロアに響きわたり、泣き出し、周囲が宥めるという事があったようだ。

 

大人になってから、いや、今まで他人を目の前にして罵声を浴びせた事がないので少し羨ましい。許されるなら、専務、部長、副部長を目の前にして、このクソどもが、うちらの仕事はおまいらのお世話係じゃねんだわ、わかんねぇかなあ!!あー!分かんねえわなあ!器が脳みそと同じくらいちいせえからなあ!って方言丸出しで罵声浴びせたい。

 

しかし新体制になってから部の質の落ち方がすごい。フツーに毎日係長を叱り続ける副部長も異常だし、私は方向性は分かってるけど、副部長分かってるのかな、と意地悪く嘲笑する部長もやばい。いや、分かってるなら部下である副部長にそれ伝えなよ。派遣さん達はあっちでギスギスこっちでギスギス、正社員と派遣の軋轢も出来てギスギス、ギスギス、え?ここは壊れかけの船の上?もう思い切って沈んでくれ。

 

最近自分のしたい仕事しかしなくて、後は山のように溜めて見ないフリしてるはやぶさくんの事をお手本にしようかと思いだした。真面目にやっても上がおバカさん達ばかりだとただいいように使われる駒扱いである。新設したこの部署に係長と私が選ばれた訳がよーく分かった。なんでも犬のように言うこと聞いて動き回るからである。アホらしいのではやぶさくんのようにやりたい仕事だけやろう。それでたまには上にも噛み付いてやろう。それで評価が下がってもわたしゃ問題なし。異動させてくれるなら万々歳である。

 

可哀想なのは係長だよなあ。それでもまだちゃんと忠犬ハチ公している。私は最近話しかけるなオーラを部長、副部長に隔たりなく出している。おまいらとは話したく無いんじゃ、という態度を出している。この前など取引先との面談やった方がいいね、俺も出るから、と副部長に打ち合わせを打診されたが、ガンガンに無視して1人で打ち合わせしてさっさっと報告書出しておいた。話を掻き回すだけの君らは邪魔なんすわ、というアピールである。こう言うところが自分の心臓の強いところだと思いそめしか。

 

差し戻しが多い専務へ出す報告書もバンバン完成度の低いものを次々送りこんでおく。送り込むのに間が空くと差し戻して指摘してくるから、相手に考えるヒマを与えない。書類を完璧にするのが我の仕事ではない。相手を諦めさすのだ。

 

しかし、昨日のクソババア事件生で見たかったなあ。今後自分が罵声を浴びせないとも限らない。参考にしたかったな、と考えてる時点で自分も相当ヤバめになってきているのかもしれぬ。このクソどもが!と叫ばぬ自信が無いのが怖いところである。