木のベンチでたそがれる

ツバメが2回目の抱卵をし孵化したはいいが2日目には巣が空になっていた。今年は巣立たせて上げられずすまぬ。カラス避けはつけておいたが、蛇避けはしていなかった。巣がまったく無傷でヒナだけいなくなっていたので今回は蛇かもしれぬ。

 

この前暑くて遠くの山に行く気力もなく近くの景色の良い山に夕方登って、頂上の木のベンチにゴロンと横になって空を見ていたらツバメが沢山空を飛んでいる。私の寝ているベンチにスレスレで飛んでくるものもいる。うむ。やはり返す返すも残念だ。来年こそはカラス避けも蛇よけもバッチリにして、この大空を我が家から巣立ったツバメが飛ぶ姿をみてやろうではないか。

 

ナイトハイクというかこんな時間にもトレランの練習をする人が続々と登ってくるので、ベンチから起き上がって早々に頂上から退散する。

 

ツバメが居なくなって2週間、今度は鳩がまた巣を作ろうと戻ってきた。おいおい。大丈夫か?カラスに見つからない?でもツバメの巣を巡回にくるカラスの姿がツバメが居なくなった途端減ったから、鳩ものその点を理解して戻ってきたのかもしれぬ。それが証拠に今日巣を覗いたら卵が1個産んである。これは本腰いれてここで子育てする気のようだ。とりあえずそっと見守っておこう。

 

仕事はカオスである。派遣さんの女人達の戦争が勃発しているし、4月からの課の組織編成で課の仕事分配を上の何も知らない人達がテキトーに決めるものだから、クソヒマな課とクソ忙しい課になってしまい、クソ忙しい課のドロドロした鬱憤がマグマのように溜まって来ている。このままでは噴火しそうだ。

 

今日はリバーさんから別の派遣さんの愚痴を聞かされた。いい年こいて若い男の人ににゃあにゃあ媚び売ってて気持ち悪い、という話であった。私も仕事中に私語はあまり好かぬ。というか私は1点集中型なので仕事モードなら帰る時まで仕事モードで、余分な話はしたくない。そんな時間を過ごすくらいなら早く仕事して一刻も早く家に帰ってメダカや鳩の巣でも眺めていたい。

 

とりあえず4月から人がフロアに増えすぎて居心地がべりーばっど。人との距離も近くなって係長が毎日上司にチクチク言われているのが聞こえて来るのも耐え難い。

 

当の係長も、副部長のサンドバックになってるけど、そろそろサンドバックも破れて砂が漏れて来た、誰か替わってくれ、というのを別の係長が、いやいや、ダメだサンドバックとしてすぐ縫って直すから頑張ってください、そうしないとこっちがサンドバックになるかもしれない、とサンドバックの押し付けあいをしている。

 

こんな会社の日々であるので、山に登って木のベンチで寝転びたくなる今日この頃なのである。