叫ぶお仕事

今年は槍ヶ岳、なんてほざいているのであるが色々不安なのである。まず、異常に雷が怖い体質であるので、槍ヶ岳まで雷に会わずに登ることが夏山で出来るのであろうか、という不安。あと、トイレの心配である。8時間くらいは私は一度もトイレをせずに登山は出来るが、それは朝、大小綺麗さっぱり出しているからできることであって、槍ヶ岳となると私の予定では、夜中または、未明に登山を開始する予定なので、果たして私の腸はそんな時間に叩き起されて、通常とおり起床と同時に仕事を成してくれるだろうか。私だって夜中に叩き起されて仕事しろと言われても到底無理だ。

 

つまり腸が私と同じく起床と同時に即働いてくれなければ、結果私は槍ヶ岳の登山中に小ならまだしも確実に便意に襲われる事になる。その時に近くに山小屋が無かったら携帯トイレを使用するしかない。しかし槍ヶ岳は泊まりで行くつもりなのだ。早々に荷物の中に自分のアレを入れて歩かなければならないとは。

 

何かみなさん凄いなあ。サラッと縦走とか何日もかけてやってるけど、わたしゃどうしたらええものか。

 

本日は体力つけるために登山した山で、後ろから来た2人組の男性に休憩中にすれ違い、今度は向こうが休憩中にまた私が抜き、もう1回私が休憩中に向こうが抜く、というのを繰り返していたので、自然と2人の容姿を覚えてしまった。背の高い方の男の人はどこかで見たような顔しているが、それこそ山小屋営んでそうな、何か少し人間社会から1歩上に浮かんでるような雰囲気の人だ。こういう雰囲気の人は間違いなく、ガチガチガチのガチ登山勢である。

 

気になったので登山後すぐ登山記録のアプリを調べたら案の定出てきた。100名山はとうにコンプリートしており、今年の目標は冬の北海道の旭岳うんたらかんたら書いてある。

 

思わず、う〇ちはどうしてるんですか。ここにう〇ち、が心配で槍ヶ岳さえ登れない人がいるんですよ〜と叫んでしまった。

 

覚悟が足りない。もっと覚悟を持たなくてわな、と人の山の経歴に触発されて思う。

 

しかし便利な世の中になったので、登山者の気になった人をこうしてすぐ、監視する事ができる。私もハッキリいって女人としてはかなりデカイし、首からデカイ双眼鏡をぶら下げているから、格好的に覚えられる可能性も無いともいえない。検索されないよう、山の記録アプリは公開していない。

 

と、言い訳がましいが、単純に公開できるほどの山の経歴がないのだ。そういう訳で監視専門でこのまま行こう。そして人の山の経歴見て、叫ぶお仕事をするのだ。