恥ずかしいなんて事はない

天気が良いので登山に行った。オオルリに会えると良いな、と思っていたら登山開始10分後に目の前を青い鳥が横切るではないか。オオルリィィィ!!オオルリィィィ!!っと興奮して双眼鏡を振り回してオオルリの後を走って付け回していたら、後ろに別の年配の登山者がおられた。その方わざわざ登るのをやめて鳥を逃がさないようにジッとしていてくれる。結局逃げてしまったけど、オオルリィィィと叫んで興奮していた姿をバッチリ見られたので、控えめに言って恥ずかしい。

 

何の鳥かな?と聞いて下さったので鳥を布教できる喜びで、オオルリです✨!!と張り切って言ってしまい、また何か恥ずかしくて、そそくさと早足でその場を立ち去った。

 

しかし去年までのオオルリは木の高いところでピーチクパーチクしている所しか見た事無かったので、今回目の前をつーいつーい、と私の目線よりやや下方で飛んでくれた事により、美しい青い羽根がパッと開いた姿を見れた事や、おお!オオルリというだけあってルリビタキより大きい!とその大きさを感じさせてくれた事に感謝感激雨あられ

 

山頂は風が吹きすさび、下界の暑さをものともしない寒さ。ガタガタ震えながら山頂の景色を楽しみ、御嶽山や遠くに見える槍ヶ岳を拝んでおいた。槍ヶ岳。待ってろよ。今年はそこに行くからな!って寒さでガタガタ震える手で双眼鏡を覗き、槍ヶ岳に宣戦布告しておいた。しかし、そう高くない山だからと控えめな重ね着で来たが、やっぱりお山の服装選びは難しいばい。フリース持ってこればよかったばい。

 

最近は気になった時に何時でも鳥を双眼鏡で覗けるように、ちょっと買い物行きましょう、ちょっと観光行きましょう、となったら双眼鏡を持ち歩いている。1月にディズニーランドとシーに姉妹で旅行に行ったのだが、その時も双眼鏡を持って行こうとしたら、絶対やめて、あんな大きいの首からぶら下げて恥ずかしい、と言われて断念したのだ。私はしょっちゅうそういうTPOみたいのを無視してしまう。 

 

確かに今日美容院で見た雑誌のモデルさん達は何か小洒落た格好に小洒落た何も入らなさそうなカバンくらいしか持っていない。誰も首がもげそうなデカイ双眼鏡を持って、「休日は彼(鳥)とのデート。彼ったら恥ずかしがりやで全然姿を見せてくれないの。だから彼を双眼鏡で探すところから始めないと!」的な女人は、何も入らなさそうなカバンを持ってふわふわ寒そうな格好している女人より、雑誌の中でもどうやら出番が少ないらしい。というか皆無なのであろう。それによくよく考えたら双眼鏡を常に持ち歩くのは危険人物と認識されやすい。そういう理由で本当は双眼鏡を持って歩きたい人口はそこそこいるのであろうが、耐えているのであろう。未だ会うことは叶っていないが、どこかにいるであろう同士を想い、双眼鏡を持ち歩くのは街では止めておこう、と胸に誓う。

 

でもさ、姉妹に反論させてもらうけど、みんなそんなに他人の事見てないと思うからさ、双眼鏡持って歩いたって恥ずかしいなんて事はないと思いますけどね、ってここだけでグチっておく。愚痴おわり。