光る眼

友人がシン・仮面ライダーを観てきたとブログに書いてあるのを観て、そういえば私もまだ観ていなかった、と上演館を調べたらもう上映していない所が多い。それなのに奇跡的に1番近い映画館がやっている。他の大きな映画館でさえもう上映していなのに、田舎の映画館のわりには今回良い仕事したね、グッジョブ、と褒めて観に行く。

 

褒め過ぎたのであろうか観にいったら、観客が私と男性の方2人のみ。VIP対応じゃん。こんな対応は遥いにしえの若い時分にイノセンスというアニメを観に行った時以来だ。イノセンス攻殻機動隊のシリーズの1つと知らずただ何となく観に行ったのみで全然前知識無く観にいってすっかり押井監督のあの感じの虜になってしまった。今でも多々ある攻殻機動隊のシリーズのなかで、押井監督の映画版攻殻機動隊は私の中で一番である。

 

で、仮面ライダーは私は特撮モノをそんなに観ていないし、どうかな、面白く観れるかな、と不安だったが、結果的にシン・ウルトラマンより面白く観れた。そりゃシン・ゴジラのように大衆受けはしないだろうし、私的にもシン・ゴジラの方が面白いとは思うが、仮面ライダーもむちゃくちゃ面白かった。

 

私的に刺さった演出があって、登場人物が隠れ家で買ってもらった服に着替えるんだけど、それがTシャツとジャージの格好で、特撮モノなのに急にリアリティ出してくるじゃん、まあ、成功してるけどね、と思ったわけだ。特撮なんて観ててたまに失笑しちゃうくらい嘘くさい演出があってなんぼなんだけど、それをわりと自然にリアリティの方に引き寄せる演出、苦手な人は苦手だけど、戦った時の血しぶきとか、敵の血が付いた右足のみ血の跡が道に染みでてる演出とか、そういうの含めて意図してやってるのかなあ、だとしたら凄いなあ、と変に感心する。

 

あと、仮面ライダーのバイクに敵のライダーが乗っかってきて、それを殴って仮面の下から敵の光る眼が見えてるところ。私的に好き。光る眼って私的に大好物なんだけど、ただ目を光らせばいいって訳じゃない。その点庵野監督の目とか眼とかの光らせ方は100点満点。

 

とりあえず、全然期待せずに観に行ったのに想像以上に面白かったので、本日2度目の日記を書いてしまった。わたしゃオタクの作る映画は好きだよ。私もオタクだから。