最後まで金魚として生きる

10年くらい前ロング・グッドバイというドラマに出ていた綾野剛に惚れた。もう切ない顔が最高。しかし元々私はテレビドラマをあまり観ない。それから綾野剛の出ているドラマを欠かさず観るとかそういうのが無いからそこまで熱心な信者でもない。

 

しかしロング・グッドバイの時の綾野剛は良かった。陰りのあるフェロモンがあって私的には鼻血ものであった。その後色々綾野剛もドラマや映画に出ていて、その度にチラっと観はするが、演技は上手いとは思うが、いやー、違うんだよな、何か違うんだよな、私の欲しい綾野剛は。なんて感じで、観るのを追うのを辞めてしまった。そもそも私は俳優やアイドルにのめり込めないのである。その中でも綾野剛はまあハマった方ではあるが。

 

それで今回の映画、最後までいく、は何やら私の中の綾野剛検索システムにビッビッと来たのだ。これは私の望んでいる綾野剛かもしれぬ。そういう事で本日ただいま観てきた。

 

結論。最高である。私の綾野剛はこの人である。間違いない。綾野剛サイコパスで無ければいけない。優しい笑顔柔和な物腰の裏に、狂気が潜んでいなければならない。私の観たかった綾野剛が〜ここに〜!!!今ここにいますよ〜!最高!!

 

頼むからもう彼には狂った役しかやらせないでくれ。と神に祈りたいくらい狂った綾野剛をずっとみていたい。明るい聖人のような役の綾野剛はお呼びでない。朝飯前に人の1人や2人やっちまって、何も知らずに起きてきた私に、何食わぬ顔で優しげな笑みを向けておはよう、と言ってくれ。

 

しかし、これはあれか。シリアルキラーとかを英雄視して獄中のシリアルキラーと結婚とかしちゃう女人と同じ気持ちであろうか。ヤバいやつに惚れる何かちょっとアレな女人とはいるものだ。私もちょっとアレな女人の自覚がある。

 

とりあえずこの役の綾野剛に会ったらイチコロに惚れてのめり込んでしまうだろう。会わないようにしないとな。妹曰く、先日ライブで2mの距離に推しが来ただけで、滝行してるのか?!と思うくらい興奮して汗が吹き出したらしい。我が息子も修学旅行でテレビ局行ったら菅田将暉とすれ違い、菅田将暉、あろう事か隣の人と話すのを辞めて、田舎から出てきた高校生である息子たちにニッコリ笑ってこんにちわ、と言うたらしいのだ。息子はその時菅田将暉の背の高さと顔のちっささと色の白さとわざわざ挨拶してくれた嬉しさと何よりオーラーが凄くて挨拶が上手く返せなかったと言っていた。

 

そんな話を聞いていたから、綾野剛に会ってしまったら私はどうなるのであろう。滝汗をかいて口をパクパクして、酸欠の金魚みたいになっちゃうだろうなあ。そんな姿綾野剛には見せれないな。

 

ごめんね、綾野剛。そういう事で今世では会うことが叶わないけど、寂しがらないでね。私は大丈夫。今日見た狂ったあなたを一生妄想のエサにして金魚みたいに生きていくからね。

 

はい、今晩の戯言オワリ。