茶畑の日常

GW、何日目だっけ?終わりが近付いて来ているので悲しくなるからあえて数えるのをやめよう。昨日はまたもや静岡に行き、鳥を見に行く。ここのヘビクイワシのショーが大好きだ。3回目だが前回はヘビクイワシがショー開始直後に向かい側の山に逃走し見ることが出来なかったが、今回はちゃんとお仕事頑張ってヘビのおもちゃををキックしまくってくれた。

 

灯台に行く途中に通った茶畑の丘からの景色が美しく、停まってスマホでとる。茶畑と山と海が見えて、この前の富士山といいこれを日常としている人をそこそこの熱量で嫉む事ができる。我が誕生した地は四方を山に囲まれ空は狭く、気候は寒く、曇った日が多く、雨は多く、夏は暑く、虫は多く、海はなく、かといって高原のような気持ちのいい山を持てるほどの高度は無く、真に中途半端な田舎なのである。

 

今日はスマホなんかで海と茶畑撮ったとて拉致があかない、鳥を撮るためのカメラをちょうど欲していたところだ、とカメラを観に遥々隣の県の街まで電車で赴く。GWにわざわざ街に遊びに行く人もいないのだろう、電車は空いている。カメラを見に行って思った以上の値段で目を白黒させる。大体書いてあるカメラのスペックの説明がほとんど意味が分からない。いつぞや鷹のいる山に行った時、バズーカー砲のようなカメラを持った人がいっぱいいたが、それと同じようなレンズも置いてあって初めて値段を目の当たりにし、カメラというものの恐ろしさを知る。あの人達、カメラにこんなに課金しておったのか。畏敬の念さえ出てきたわ。

 

とりあえず、自分のカメラを買うという気概と下調べが全然なっていない事を自覚し早々に退散する。それから恩師が定年退職したのでそのお祝いを買って帰路につく。恩師は私達を受け持った時、新任の先生だった。逆、親の気分だ。あの時新任のペーペーだった先生が、もはや定年退職を迎える御歳になったとは、わたくしも歳を取るはずである。

 

静岡の茶畑良かったな。あれを日常とする日々を送りたいと思いつつ、きっとどこに住んでも同じように、ここではないどこかにノスタルジーを感じるものなのだから、結局はどこに住んでも同じであるな。このまま変わらず、どこにも行けなかったな〜とまあ満足して私も定年退職を迎えたりおばあちゃんになっていけたらそれでいいわい。