愉快なメンバーを紹介するぜ

仕事終わりに毎日裏山散歩していると、出会う人にもいつものメンバー的な人が出てくる。夏が近付いて来たので、生き物採集大好きおじさんがそろそろ出没するかな、と思っていたら、今日ちょうど出会った。60手前のおじさま。この人はいろんな生き物が好きで採っているのだろう。ザリガニ、カブトムシを採っている所は見たが、今日は大きな網でしきりに小川をガサゴソしていた。楽しそうにしていらっしゃるので、邪魔をしちゃ悪いと、こんにちわ、と挨拶だけしておいた。このおじさまは面白い事に秋になって虫が出なくなるとパッタリ姿を見せなくなるので、私の中で、夏休みおじさん、と呼んでいる。

 

その他にも、色々なメンバーがいる。

・週4出没の山整備おじさん。あだ名仙人。あだ名通りこの山を20年以上1人で趣味で整備している。自分の山でないのにわざわざ車に乗ってどこからからやって来て山を整備している。見たまんまの変わり者。夏になると9割9分鼻水を顎ぐらいまで垂らしている。たまに整備が行き過ぎて、え?その木も切っちゃう?ってくらい木を切る。あとたまにため池に落ちてビショビショになってる。

 

・次点整備おじさん。この人はレアキャラで年に2~3回くらいしか会わない。だからそれぞれ違う人かもしれないが、雰囲気的に同じ人だと思われる。出没は夏に偏る。仙人おじさんより20は若いと思われるおじさん。寡黙な雰囲気がある。仙人おじさんとは違って特定の場所のみ草刈り機で下草を刈っている。むしろこの人自体がこの山の特定の場所の持ち主かもしれぬと思っている。どちらにしても下草が増えて来ると、おのおじさん早く草刈りしてくんないかな、と自然に人を依存させにかかってくる悪い存在。

 

・バケツ長靴おじさん。この人もレアキャラ。出没回数年に1~2回。でも背が低く空手やってみる人みたいにガッチリしていて軽トラでやってくるので目立っていて覚えている。やはり夏あたりにしか出没しない。長靴履いてバケツを持って池に向かっていくので、生き物採集目的かと思われる。挨拶すると予想以上の声量で返ってくる。

 

・巨デブラブラドール散歩おばさん。この人は山の入口で会う。想像の1段上を行くデブさ加減のラブラドールをヨタヨタ散歩させている。愛ゆえに甘やかしてそこまで太らせたのだろうか。最近は全然見ないな、と思っていたらこの前雑種のごっつ可愛い子犬を散歩させていたので、巨デブラブラドールは天国に召されたのかもしれぬ。たしかにあの体型では心臓に相当負担がかかっていただろうよ、と思う。犬が死ぬのは想像するだけでお茶漬け3杯分くらいに使用出来るしょっぱい涙が出せる。今回は健康に長生きするといいですね、永く一緒にいられるといいですね、と心の中で祈っておいた。

 

・キツネちゃん。そのものキツネ。年に10回くらい季節を問わず出会う。今日も出会ったので、手を上げて、おーい!キツネちゃーん!と呼びかけたら、キツネでも、え?知り合いだっけ?って顔するんだな。しばし、え?え?知り合い?いや、やっぱ知らねーし、つーか、お前誰、みたいな怪訝な顔してでも前ほど一目散に逃げぬ所を見ると、おそらく私自身もキツネちゃんに存在を覚えられているであろう。

 

じゃあ私は彼らからどう見られているのかな。出没回数季節問わず週4、双眼鏡を首からぶら下げ、樹皮が剥がれきった木の棒を杖代わりに、ヨレヨレの帽子とヨレヨレのズボンヨレヨレのTシャツで現れるデカいおばはん。たまに双眼鏡で鳥を執拗に眺めてニヤニヤしている。山では誰もいないと思ってオナラを存分にするが、した後に急に誰かに聞かれたかも?!とキョロキョロして恥ずかしがる乙女(?)な部分もあり。むしろ、誰かいたら逆にそっちが怖いだろうと思われる薄暗い山でもウロウロしている。というか薄暗い山でも1人ウロウロしている本人自身が、他人から見たら心底怖い存在であろう。

 

以上、愉快なメンバー達の紹介終わり。