メンヘラ裏山

200mくらいの里山から始まった山登りも2000mくらいの山を1日かけて歩く、みたいな感じになって来た今日この頃。北アルプスに登りたい欲がムクムクこんちわす、としてきた。だから比較的距離も短く難易度も低く日帰り可能な焼岳を来月登ろうと思っていた矢先に、俺に近寄るなよ、って噴火レベルを焼岳さんが上げて来た。焼岳さん、ツレナイ。ツレナクされると余計に近付きたくなるもんだ。しかし、御嶽山の事もあるし悪い男に近寄るのは命の危険は伴わないが、焼岳さんに近寄るのは命の危険が伴うので控えておこう。

 

しかし北アルプスが諦められない。日帰り可能な、比較的難易度の低い北アルプスの山はないか、と探し西穂高独標なら行けるかも?と思い調べると、岩登りがあるという。私は岩登りは山登りの途中にあるのをちょこっと登っただけなので、自信が無い。そもそも技術を学ぶ為に山岳会に入った方が良いのだろうが、人見知り属人嫌い種1人好き科の私にはいきなり奥穂高に1人で行くのくらい難易度が高い。でも、いつかは穂高とか行きたい。でも山岳会に入るか、少なくとも講習会とかに行かないとイケナイ、難易度ぐぅわ〜。そもそも山にハマった最たる理由が自然と私だけの世界がそこにあるからだ。そこに人がいたら邪魔じゃん。でももっと雄大な景色を見たい、その為には他の人と行く事が必須。必須なのか〜!?

 

悪あがきをして、自分を慰める。いや、きっと1人で技術を習得し行ってる人もいるはずだ。そうとなれば練習だ!裏山にすぐに登りに行き、手頃な岩を登り降りしていたら足を滑らせ落ちた。右手にでっかいカニカマみたいな擦り傷が出来た。傷はさほどだったのに、落ちたショックを体が感じたのか貧血をおこし、恐らく血圧も下がり、冷や汗が出て吐き気、オマケに腹まで痛くなって来た。いつもの倍以上の時間をかけて家に帰り、これが高山で同じ事が起きたらまず、自分1人で下山出来ぬだろうと悟る。そして何より気がついた。我は登山でだいぶ体力も気力もついたが、元はかなりの虚弱体質なのだ。すぐに腹を下すし、血圧は低いし、脈拍は死人みたいに遅いし、貧血おこすし、目眩も起こしやすいのだった。やはりもう少し慎重に山を選ぼう。なんてたって1人なのだから。

 

それにしてもそれを裏山で知れて良かった。高山で今日みたいな事が起きたら、1人で夜の山で遭難みたいな事になってた可能性もある。裏山を沢山登ってるだけあって、裏山は私を愛しているのだろう。無謀な私の心を読み、危ない事させないんだから!って今日はそれを思い知らせる為に私を岩から落としたのね。つれない焼岳さんとは違って、裏山はメンヘラさんだな。ってアホな事考えていないで諦めて、山岳会かサークル入れや、我。