上司よ、大志を抱くな

最近上司が完璧な報告書を求めて来るようになった。ハッキリいってめんどい。私は報告書とか議事録なんて一緒にその場にいたんだから、7割方の内容で書いとけばええ、と思っている人間なので、そもそも10割にして出す労力が無駄と思っている。ぶっちゃけ、その後誰も読まないんだから。

 

重要な事が書き漏れていたらそれは突き返されても仕方がないが、重要な所は抑えつつ簡素完結に書くのが我がモットー。かえして上司は詳細を1字1句誤解のないような表現で全てを網羅した穴のない報告書を求めるタイプ。いや、そういう報告書はダラダラしてて読みにくいがな。誰も仕事のつまらない報告書を小説バージョンで読みたくない。私のように絵本バージョンで、幼稚園児にも分かるように書いとけば良いのだ。上司のメールを読んでもたまに長すぎて意図が逆に伝わりにくくなってたりするから尚更だ。わしのように幼稚園児脳にも分かるように書きなさい。

 

だから突き返されて再提出の時にも微妙に直して7割の出来を7.2割にして出すのを繰り返している。上司を諦めさせるべくな。完璧な報告書を出してくるまで突き返してきても決して完璧にせずに出す。根負けしてそのうち自分で直すか、まあ、これでいいかとなるかを期待する。突き返せば完璧になると思わせたら、この先私のような抜けた人間に10割の報告書を毎度毎度求められるではないか。そうしたら他のもっと大切な仕事の時間を押してしまい、残業になってしまうがな。アホらしい。私だって10割の報告書を1回で出せば済むと思うが、それは無理だ。能力がない。キッパリ。キリリ。諦めろ上司、大志を抱くな。

 

そのかわり、日常のありとあらゆるトラブル、実務にはシャカリキに対応してめいっぱい頑張ってるからさ、それ以上私に求めない。オールマイティを求めない。見なさい。ほかの担当者より1.5倍から2倍の規模の工場を担当しながらもキッチリ定時で帰れてるのは、こっちでクソ判断した仕事を7割くらいの完成度でしかやらないでいるからだぞ。まあ、上司にしたら7割も出来ていないと思ってるだろうが。それも自分の評価に関わる事で、他人に迷惑の出ない仕事に手を抜いているのだ。それで評価が下がっても全然OK。だって定時で帰りたいもん。

 

そうこうしてたら、2ヶ月くらい人が1人減るので、その間の仕事を私にやってもらおうとか、言い出す始末。あのにゃー、どう考えてもキャパオーバーだろうよ!残業してないのは余裕があるからじゃないって、工場の規模見れば分かるだろうよ!私は私(の評価)を犠牲にして定時で帰ってんの!

 

ちょっと残業にはなるかもしれない、と呟くなら上司よ。やはりクソ仕事に完璧を求めるな。報告書なんて7割書けておけば御の字だかんな。潔く諦めてくれ。