さよならクワガタの世界

最近の毎日の日課、夕方に裏山に行ってクワガタのなる木のクワガタ達の生活を覗き見る事。1万箇所蚊に刺されるし、たまにスズメバチパイセンにイチャモン付けられたりはするが、クワガタ達がワサワサしているのを見るのが楽しい。

 

樹皮の隙間には基本大きめのクワガタが陣取っていて、小さめのクワガタが中に入ろうものなら、クワッと顎を開いて隙間の外に追い出しにかかっている。なるほろ〜だからわりと小さめのクワガタは木の表面でウロウロしてるのね。樹皮の隙間に隠れて交尾しているクワガタもいるし、私に気がついてアセアセ隠れようとする姿も、いとおかし。

 

今日もルンルンとクワガタの世界を見に行くと、いつもの木の樹皮が何ヶ所か剥がされている。ガーン!!ショックで崩れ落ちそう。恐らくクワガタ採集に来た誰かが、木の樹皮の隙間に隠れたクワガタを捕まえる為に樹皮を剥がしたのだろう。言っちゃなんだが、樹皮は意外に固いから子供の力では無理だと思われる。そういえば山のあちこちで、不自然に木の皮がベラベラ剥がされているのを見た事が何度かあるが、あれは虫を採集する誰か大人さんの仕業であろう。

 

うっうっ。私の楽しみをどうしてくれよう。樹皮まで剥がして採集するなんて、ドイヒー。木も弱るしもちろん昨日までワサワサいたクワガタも今日は1匹も見れない。

 

しょんぼりしていると、上の方に1匹だけ大きめのクワガタがいて、私を見てアタフタ逃げ始める。おお、わりと大きいのに見つからずに捕まらなくて良かった。元気で生き延びろよ〜。誰かに捕まえられるくらいなら捕まえて大切に育てようかとも思うが、先に捕まえた3匹、大ちゃん、Mちゃん、ちーちゃんがいるので、これ以上捕まえたら樹皮をべらりんこして捕まえる人とそんなに大差無い行為のような気がする。捕まえるのも節度が必要ですわ。

 

そういえば大ちゃん達コクワガタもしばらく飼育していると、自然界にいた時の緊張感を忘れるものなのであろうか。最初は全然木くずの中から出て来なかったが、最近は昼間からずっとゼリーに文字通り首ったけになっている。たまに体を見てダニが付いていないか確認する。以前飼っていたクワガタもダニに寄生されたので、ぬるま湯に浸からせて歯ブラシでゴシゴシお風呂に入れてあげたのだが、越冬する前に1度お風呂には入れてあげないとなあ。

 

つーか、もうクワガタのなる木にクワガタがワサワサしてるのを見れないのはめちゃくそ残念だ。しょぼりんこ。