パンを運ぶお仕事

今日は珍しく友と2人で登山をした。鈴鹿の山に登ったのだが、椿大神社に車を止めて登った。第10駐車場ってなってるので、ビビる。え?そんなに人気のでかい神社なんかい?

 

登山の時に神社が麓にあるのは、結構あるあるなのだが、今までは地元でひっそりと暮らしてますわ、という感じの神社ばかり見ていたので、第10駐車場まである神社どんなんや、と友と話す。車のお祓い待ちで何台も車が待っているし、そこを嫁入り行列はゾロゾロ歩いているは、七五三の家族連れはいるは、お宮参りの赤子を連れた人もいるわ、登山客もゾロゾロいるわで、大人気ぶりが伺える。これは第10駐車場まであるはずだね、と友と納得するが、帰るまでに第1と第2と第10しか見つけられなかったので、第10表記は大きく見せる為の罠かもしれない。そうだとしたら成功だが。

 

山の頂上は大変に美しかった。寒かったが。曇りだったので残念だが、それでも伊勢湾が見えて遠くにセントレア、こちら側に四日市のコンビナートが見えて曇天の隙間から後光のように光が差している。美しか〜。伊勢湾は私の住んでいる県からも山に登れば、遠くにキラリと見えるのだが、やはり眼前に広がる景色の大半が海なのは、開放感が違うね。友はしきりに三重県狭い狭いと言うておった。海までの距離が短くてそう感じるらしい。そりゃ、うちらの県は無駄に広いが山ばかりであるし、北半分と南半分はかなりお国柄が違うので、もともと1つの県にしたのがナゾである。そう考えると第10駐車場表記みたいなもんので、見せかけのデカさかもしれん。それに比べたら三重県は無駄な部分(人間的感想で)が少なく、海もあり観光地もあり由緒ある神社も多く、鈴鹿山脈もありーの、名古屋にも大阪にも近く、この細長い世界にみっちり色々詰まっているではないーの。素晴らしい狭さだ。あと友はサービスエリアで買ったふわふわのパンがリュックの中で潰れないかしきりにそっちも気にしておった。あんまり気にするので笑ってしまった。登山のリュックってモノがパンパンだし食べ物がつぶれるのは必至じゃないかい。あまりパンばかり気にするので、本日は友は登山を楽しむのではなく、ふわふわのパンをサービスエリアから山頂まで運ぶ仕事の人と思うことにした。結局友は少食なので2つのうち1つしか食べられなかったので、ふわふわのパンを下から上に運びまた上から下に運んで、ふわふわを保てるゲームに興じる事になったが。

 

コロナウイルスが落ち着いてるのもあって、高速のサービスエリアは行きも帰りも混んでいた。なんかコロナ以前の世界に戻りつつある事を喜ばしく感じる半面、めんどくさい事もまた増えるのかと思うと、益々登山で対人ではなく対物の世界を感じる事が必要になるなあ。