それは燃やせるゴミです

取引先とzoomか何か知らんけどで、打ち合わせをした。はやぶさくんは打ち合わせが大好きだ。もう喋りたくて仕方がない。たいして私は、そもそも打ち合わせの9割を要らない人間と思っているので、今日の打ち合わせもその9割に入るものとし、やる気0。2分で要件を済ませる。電話で良くね?的な。メールで良くね?的な。

 

はやぶさくんは話したくて仕方がないので、私の要件を聞いて、〇〇さん、それ値引き交渉できるんじゃない?的な事を挟んでくる。すごい、どやあとした顔をしている。昔の私ならムカッと来たが今ははやぶさくんの、そういうなんというか人間的に単純というか、読みやすい性格の人は、可愛らしいというか、なんつーかおもろい。地獄のミサワを地でいってるよーな人なので、ちょっとしたコントとして見ている。

 

そうだね、考えてみるね、とはやぶさくんには返答したが、目先だけのコスト安に飛びついて、その後のフォローに労力がかかりすぎて余計に金がかかり過ぎている案件を何個もぶち上げて後の担当者に頭を抱えさせてるはやぶさくんのありがたい助言を考える事は危険なのでご遠慮しておこう、と心で呟いておいた。

 

その後もどや顔でおそらく資格試験で覚えたであろう、財務の言葉を並びたててこ難しく話すはやぶさくんをじっと観察するにつけ、はあ〜おもろいなあ〜単純だなあ。私だったらその言葉恥ずかしくて言えないのに、どやあって自身満々に言えててすごいなあ、と楽しく拝見させて頂いた。私なんてこの前つい、エビデンスって口走ってしまった時に、おいおい!根拠でええやん!恥ず!あの横文字大好き意識高い系のドヤ顔おじさん達と同じ言葉使っちゃったよ!と半日後悔で悶絶したのに、はやぶさくんはそんなん気にせず、私が発したら恥ずかしさで1週間寝込むような言葉を召喚しまくっている。

 

はやぶさくんみたいな人は出世欲の塊みたいな人なので早く出世するであろうが、メンタルは相当弱いので、課長とかになったら後が大変なのに、その点自覚せずに出世にまっしぐらな当たり、やっぱり単純でおもろい。

 

しかし会社にいると自分の評価を気にして行動する人のなんと多い事か。私は自分の評価などまったく気にならない。それは、多分私が社会という対人の世界にありながらも、精神的には対物の世界に生きているであろうから、人の評価に一切頓着しないからであろう。人にどう思われようが死ぬわけでもないし、どーでもよい。私は私がやりたいように仕事もやるし、やるからにはホンマにコストがかからない手段を全体を通してやりたいわけだ。自分の関わる所だけ安くしてその前後の工程高くしてたら、意味無いわけだ。わたしゃ自分の評価を優先する人間にはなれないなあ。人の評価など、対物の世界では何の意味も持たない。そんなものゴミと一緒だもん。燃やせるゴミの日に分別してポイだわ。