ずっと見ていたい。

小さな子供が何か興味の惹かれるものがあると、じーっとじっーと見ている事がある。いつから人は、さしてそういう行動を取らなくなるのであろう。私は小さくもなくどちらかというと体も年齢もデカいが、そのクセが抜けなかった大人である。

 

興味のある対象があると、本当に無心にずっとずっとそれを見てしまう。大体は生き物が対象だが、ご飯を食べに行った時、そこがもし厨房が見える場所であった場合は、もう本当に永遠にその中で働いている人の行動を無心に眺め続けてしまう。また、本日は仕事中に工場の大型の機械を解体する所に出くわしたのだが、仕事そっちのけでぼへ〜と眺めていた。さすがに解体する人も何かデカい女が、ずっーとずっーとじーっと眺めているのを、怪しく思うであろうと思い、草場の陰ならぬ、柱の陰に隠れ(たつもりで)解体作業を見ていた。

 

どうも私は、動いているものに心を奪われるようだ。生き物でも機械でも働いている人でも、動くという事の不思議さにいつも心が惹かれて無心に眺めてしまう。見ている時に何を思っているか、考えてみると本当に何も考えていないのだ。ただただ見ていたいという欲求が湧く。見ていて心地よい。

 

見るだけでは分からないのに、動きが生まれる不思議さをその理由を知りたくて、分かりもしないのに観察してしまうのだ。

 

それにしても今日の解体作業は本当に良かった。あの無駄のない作業者の動き。大型の機械の足の動き。フォークリフトのツメの動き。すんばらしい!!動く事は正義だ。動きの無いものはつまらない。心も体も動き続けていたいものだ。