婆さんや爺さんや

ツバメの雛がもうすぐ巣立ちそうなのだが、今年のツバメ夫婦は、子作りがどうも下手らしい。というのも1度目はカラスに雛を襲われてしまったのだが、その時も5個卵を産み、孵化したのは1羽のみ、その1羽を残念にもカラスにペロリとされてしまった。悲しかったが、カラスも子育ての時期可愛い7つの子が待っているのかもしれぬ。カーカー。自然は厳しい。

 

そして今回も6個産み落としたはいいが孵化したのはやはり1羽のみ、あとは無精卵のようだ。その1羽が孵る事のない兄弟姉妹であったろう卵をお尻に敷いて、めきめき大きゅうなってきた。今回はカラスに食べられませんようにと、祈るばかりだ。巣を覚えられいるからもう巣立つくらい大きくなったので、巣立ってくれれば良いものを、ジットリと巣に篭っている。トリだけに。

 

何年も巣を見ているが今回のように無精卵だらけの卵を産むツバメの夫婦は初めてだ。新米夫婦なのであろうか。それとも逆で、婆さんや、年甲斐もなくデキてしまいましたね、そうですねお爺さん、きっと今年の子が私達の最後の子供になるかもしれませんね、いい鳥生でしたね、沢山の子供を育てられて、的な感動秘話を持った年老いたツバメなのかもしれない。うう、婆さん爺さん頑張ってくれ。ところで爺さんツバメは何故に毎晩ハンガーに掴まって眠るのでありましょう。一応それ洗濯ものに使うんですけどね、フンされると困るんですけどね、まあ、最後の子育てに免じて許してあげましょう。

 

とりあえず、あと数日カラスの母さんに見つからないように無事に巣立っておくれやす。