愚民どもを眺める

ウォーキングに飽きた。我ながら早い。その諦めの良さを自分で褒める。いいぞ。諦観こそこの世の真理。まあ、今回の諦めと、諦観の諦めでは全然意味が違うが。

 

そういう事なので、凝りもせず今度は裏山を登る事にした。1周約1時間。登ったり下ったりを繰り返し、尾根も歩き景色が綺麗なスポットが3ヶ所もあるので、これは飽きない。そしてキノコも色々生えているので、キノコは全然興味がなかったが、キノコゲットだぜ、で画像を集める事にもした。

 

頂上の景色は最高だ。そんなに高い山ではないが、定時で光の速さで家に帰りすぐに山を登れば、帰宅途中の車の渋滞の光の筋が堤防を伝い橋を伝い遠くまで続いている。カッカッカッ。愚民どもめ。無様に地べたに張り付いてせこせこ生きるが良い。我は天界の神なり〜って気持ちで下界を眺める。ムスカが見ろ人がゴミのようだと嬉しそうに笑ったが、ほとんどその気持ちと変わらない。

 

すみませんねえ、あなた達はまだ帰宅途中ですか〜私はとうに家について、天界から君らを眺めさせてもろてますぅって性格悪い気持ちで景色を眺めた後は、サッサっと帰宅。

 

しかし山登りを毎日していると劇的な変化が訪れた。体重は対して減らないがお尻が少し小さくなり、そして夜よく夢を見てそれを覚えているようになった。夢を見なくなって久しいのが、急に鮮明に夢を覚えていられるほど見るようになったので、少し戸惑う。

 

今日の夢は定時前にカバンを肩にかけ定時ダッシュする準備を整えていたら、みんなもマネして定時ダッシュしようとしている。それを見た課長が激怒したので、慌ててカバンを机の下に蹴り入れるという、覚えていても何の得にもならないような夢だった。どうせならいい夢を見たい。いい夢ってどんな夢か知らんけど。

 

ああ、1つ思い出した。昔よく見たいい夢。野原に星がすごく綺麗でどうやらその野原は宇宙と繋がっている。風が吹いて気持ちよくて青い宇宙がすぐそこにある夢。あれを見るといつも頭がスッキリした。もうずっと見ていないけど、あの夢ならまた見てもいいと思いそめしか。