筋肉で解決

1年振りに妹と妹の推しのライブに行った。1年前名前をやっと全員覚えたのに半分以上忘れている。今日やっと覚えてもまた忘れるから全員覚えるのはやめた。しかし目の保養であった。スーツが好きなので私がイケメンだな〜と思ってるメンバー達がスーツ姿で出てきた時は、僥倖!僥倖であるぞ!と私の中の制服フェチ人格がラッパをふかしていた。

 

なんか音楽祭の中継が入ったので、その時なんかアナウンサーが出てきて中継までの間を繋いでいたのだけど、その人ちゃんとメンバー1人1人の顔を見て名前を呼んでいた。すごいじゃないの。私がきっと永遠にできないメンバーの顔と名前の一致を、仕事とはいえすんなりやってのけるとは、アナウンサー、流石である。と妹に言ったところ、いや、アナウンサーそれができなきゃ、仕事向いてないやろ、ていうかおねーちゃんが覚えられなすぎ、とつっこまれた。鳥の名前は覚えられるのになあ。

 

ライブが終わった後は私の終わってる妄想の話しを延々と妹に聞かせる。ちょっと入った飲み屋でジョンハンに会うかもな〜、もしかして山登りしてて隣で休憩してた人がジョンハンだったら、なんて挨拶しようかなあ、韓国語でなんていよう。韓国語勉強しないとな。それとも美術館好きのディエイトになんかそこらの美術館で会ったり、たまたま菓子買いに来てたジュンにコンビニで会った時は、やっぱり中国語で挨拶したいよね。わたしゃ中国語はニーハオとウォーアイニーとツァイチェンしか知らぬ。勉強しないとな。と言うたところ、心配しなくても君はなんか分からない小動物に出会う確率は人よりでかいけど、メンバーにたまたま会っちゃった的な奇跡の下には生まれていないから諦めなさい、と諭された。

 

それにしてもみんなダンスが上手い。信じられないほど練習してるんだろうな。あんな風に踊れたら楽しいだろう。私は盆踊りさえ覚えるのに必死な上、ロボットのようにしか踊れないので、せめて筋トレでもしてあの美しいスタイルに近付きたいものである。というか最近マジで筋肉を付けたくなってきている。仕事のストレスがデカすぎるので、筋肉付けてテストテロンを増やして、やられるばかりではなく攻撃やり返してやらなければな。言われてメソメソするだけの私はもう嫌だからなあ。

 

もっと無関心になってハゲ防止

免許更新、新しいメガネを作る、美容院で髪を切る、最後に映画を観に行く、を目的とし有給を取った。時間を切れ目なく有効に使いたい気持ちが全面に溢れ出て、予定を立てた人物のケチぶりが伺える。ま、自分だけれども。

 

予定通り免許を更新し、前回死人同然の顔で免許画像が出来上がり、5年我慢した分、今回は少なくとも生きた人間として写真に収まりたいと思っていたが、残念な事に今度は眠たそうなゾンビが免許の写真に収まっている。5年このゾンビをサイフに忍ばせておかないとはな。つらい。

 

メガネ店では、どれ普段使いの眼鏡を新調するに合わせて登山用のギラギラしたサングラクスもここで買ってあげてもええぞな、という上から目線のお気持ちでサングラスの事を色々店員のオジサンに聞くも、はあ、登山用とか特に無いですね、ここの辺は男性しか買いませんね、カタログ?ありませんね、という商売する気の無い態度だったので、普段使いのメガネだけ新調する事にした。店のオジサンを本気にさせるには店ごと買い取る態度を見せなければならないのかもしれない。もう1人の若い店員さんは逆にものすごく丁寧な接客態度だったので、これはアメとムチ効果で買わせるってやつかもな、と納得しておいた。

 

美容院で髪を切って貰っていると、あら!と美容師さんが驚く。〇〇さん、髪の毛がここだけ伸びてます。初めてですか?これ出来たの?と言われて何の事か分からず、??な顔をしていたら、丸く脱毛した跡があって、そこがもう治ってこのくらい伸びてます、と指で2cmくらいの大きさを見せてくれる。寝耳に水である。自分が円形脱毛を起こすほどストレスフルだったとは!!治っているとは言えどショックで倒れそうだ。

 

伸びてる分から脱毛した時期、脱毛する前の前3ヶ月に何があったか思い出すと、逆算して6月くらいである。思い当たる事がありすぎる。急に会社の大きな行事の司会をやらされた事、チームでやる事を1人でやれと言われた事、副部長が毎日係長にグチグチネチネチ言ってる事。。

 

ぐわあ!!ムカついてきた。いやいや。わたしゃもっと今までもっと他に脱毛しそうなストレス他にあったやろ?それよりストレスが大きかったってこと?クソみたいな毎日の出来事でメンタル削られて脱毛してたなんて、悔しすぎである。やっぱり仕事でもっと言いたい事言って、定時で帰ってやる。自分の髪の毛の為にも。

 

映画は良かった。鬼太郎誕生秘話。夏には水木しげるさんの妖怪展みたいなの見に行ったし、今年は水木しげるさんに触れる事が多いな。妖怪に憧れてるのかもしれない。妖怪になって会社の私の精神を削るメンツを呪ってやろうか。私の髪の毛を返せ。

 

今回映画見て気がついたけど、水木しげるの、水木、の発音が私は間違っていたようだ。私は今まで、み→ず→き⤵と読んでいたが、どうやら、み→ずき⤴だったようだ。こいうことめちゃくちゃ私はある。人と発音が違う事が大分多い。妹いわく、人に興味の無い人の特徴だ、と言われる。人に興味が無いから人の話、世間の音が聞いてはいてもスルーされて頭の中に入っていない。自分の世界に集中しているので、外からの音を学ぶ機会がない事が理由ではないかと言われた事がある。

 

なるほろ。たしかにな。もっともっとその機能を高くして、仕事でいやな事を耳にしないようにわし、がんばる。頭ハゲさせないように。

 

 

 

貧乏性起因の排水管

風邪をひいてしまった。13万人訪れたという航空祭に寒空の下朝から夕方までいたし、その次の日には寒いのに無理してジョギングして汗かいて冷えてガタガタ震える、というあ、君は風邪ひきたかったんだね?という感染場所OK、発症環境OK、という状況だったので至極当然の結果である。

 

熱は出なかったので家にあった娘が飲み残した風邪薬と、喉の痛みには飴で凌ぐ。1週間ほど前に娘も同じように喉からの風邪をひいて薬を貰ってきたのに、2日分しかな飲んでいないので、あと4日分をせっせっと飲む。貧乏性がこんなところまで出てしまう。風邪薬処方されると大体お腹の調子整えるビオフェルミンがでるのだが、それを律儀に飲んでいたところ、元々お腹の調子が良すぎるので、今日は会社で何回も大の方をトイレに奉納しにいく羽目に。

 

それどころか、お腹が排水管のようにずっとゴゴ〜とかグオ〜とか言って常に上から下へ何かを運んでいる音がする。そして信じられないほど大きなオナラが出る。今日した私のオナラを全て合わせれば、推進力が生まれてロケットのように宇宙に行けるのではなかろうか。

 

ビオフェルミン、恐ろしや。でもあと1日分だから頑張って飲もう。風邪はもう良くなってきているのに、万歳貧乏性である。

 

この前ゴジラ-1.0を見たのだが、テレビ版ヱヴァンゲリヲンのシンジくん並にウジウジしている主人公を見てイライラが募りビンタしたくなった。話の進み的に、え?尺足りなく無い?ちゃんと終わる?と心配していたが、ちゃんと終わってくれて良かった。その前に観た大雪原のカイナの映画も、え?これちゃんとこの映画中に終わる?時間半分過ぎたけど、話の進み的にちゃんと終わる?って思っていてもちゃんと終わったからすごい。私だったら小学生の時に自分達で考えた劇くらいはグダグダになって終わりそうだ。

 

貧乏性の私が月に1度は映画館で映画を見れるようになるくらいは、お金が使えて嬉しい。あと、林檎も毎日1個食べれるようになって昔より金銭的余裕が出てきた事を感じる。この調子で余った薬も用がなければ思いっ切って捨てれるようになるくらいは、貧乏性を直していきたい。お腹が排水管にならないように。

 

 

 

占拠オバハン

航空祭があったので、今年は最初から最後までみたいな、と思い開始1時間半前には家を車で出たのだが、4年振りの入場制限無し&ブルーインパルスが来る、という事を甘くみていた。駐車場は満杯、仕方なく大型のショピングモールの駐車場に停めて電車に乗って着いた時には既に始まっていたし、エプロンの前の方は見事にガチ勢に占拠されている。

 

わたしゃバカ真面目にレジャーシートや、椅子はピクニックエリア以外禁止、となっているからと椅子持って来なかったのだけど、エプロン最前列から3列位の厚みでガチ勢が椅子やらシートやらで占拠している。もっと驚いたことに混んできてもその人達椅子もレジャーシートも片付けもせずに場所を占拠し、あろう事か見たくてジリジリ前に寄せてきた人を睨みつけて、マナー悪いですよ、こっちは5時半から来てるんですよ、前で見たいなら5時半に来てくださいよ、と堂々と宣っている。

 

いやいやいや、君たちにマナーの話は言われたくない。レジャーシートも椅子もエプロンでは禁止だし、混んで来たらむしろそれらは片付けなさいよ、と言いそうになったが、言われた人達も、あ、はあ、と曖昧な返事をし、その後ろの人が言われた人に、無視無視、無視すればいいよ、と小声で話している。うむ。それで良い。私もそれに同感である。でもさ、レジャーシートや椅子は禁止ってもっともっと自衛隊側が言ったってくれや。間を縫って入ってくる子供達に、マナーが悪い、ってその集団の中のオバハンがいちいちうるさく言うんだけど、勘違いしてるがあなたらが1番マナーがなってない。大体背の低い子供に見せてあげようって優しさが無いってところがもう何かビンタしたい。とりあえず帰りに心の狭さと同じくらいの隙間に足引っかかって転んで顔面強打しとけっ、って心の中で祈祷しといた。

 

家に帰って友や実家の面々に航空祭の動画を送ったら、実家の父母から誰と行ったのか?と聞くので1人で行った、と返事したところひどく変わり者というか、寂しい人間扱いを受けてしまった。しかし私の無茶ぶり計画に他人を付き合わせる訳にはいかない。航空祭は6時間中ほとんど立ちっぱなしだし、帰りは駐車場まで5km強歩いたし、朝は早かったし、朝から夕方までぼへら〜と航空機を見るためにその時間を潰せる、体力、気力、興味、が無いと成立しない事ばかりをわたくしは趣味としている。私の無茶ぶりわがままに人さまを付き合わせる訳にはいかぬ。

 

あと、自分のしたい事を1人で行くなんて変わってる、て思われるのが嫌で他人の意見を気にしてできないなんて勿体ない。私の人生は他人のものではなく私のものだからな。私の好きなようにする。がはは。

 

しかしそれは1歩間違えると、レジャーシート禁止にしている場所で堂々とシートを敷いて場所を占拠し、自分たちのマナーの悪さを顧みずに他責ばかりの人間になりかねない危険を孕んでおる。あーいう人間にはなりたくない。しかし他人の目を気にしなさすぎるわたくしはそうなりやすいかも。人の振り見て我が振り直すとはよく言うたもんだ。いつでも振りを直せるくらいは自らを顧みれる人間でありたい。

 

ハクセキレイと私の食事

この前ブラブラ双眼鏡もって鳥見散歩していたら、ちょっとした池にトンボが沢山群れて飛んでいて、それを狙うハクセキレイが道をチョコチョコ歩いている。向こうも私に気がついたが、セキレイはあまり人間を怖がらないのもあって、こっちを気にはしているけど、私に構わずトンボを捕まえようとしている。

 

それどころか私の方にチョコチョコ警戒しながらも近付いて来る。どうやら私の目の前を飛んでいる、交尾中のトンボを狙っているようだ。なるほろ。かしこい。明らかに単独で飛んでいるトンボより、交尾中のトンボは2匹の重み分、そこまで逃げるのも早くない。そういう事で後方でブンブン飛んでる単独トンボには目もくれず、仲睦まじい交尾トンボを狙って、上手にパクン!とゲットしている。何度か道路にこすり付けるような仕草をしているのは、トンボの羽を落としているのか、最終的に羽の無くなった細長いトンボを丸飲みしている。

 

ホラー映画でいったら何かそういういやらしい事しか考えていない、いかにも最初に殺られそうなカップルが、いかにもその通りに殺られてしまうあの世界感が、現実世界のトンボの世界でも起こっているのだな。カップルトンボが次々とセキレイに丸飲みされるのを見てそう思う。

 

今日は日帰りの出張で上司達と昼ごはんを食べるという苦しい1日であったが、そのおかげで久しぶりにラーメンを食べた。1年くらい食べていないのではなかろうか。ラーメン美味しいけど、ダイエッターにはヘビーな食べ物だ。上司達はラーメンだけではなくチャーハンセットにして食べているので、男の人っておじさんになってもわんぱくな胃を持っているものなのだな、と感心する。わたしゃ、ラーメン1杯食べるのもあまりの罪深さに神の前で懺悔しながら食べるというのに、それにチャーハンとは。炭水化物に炭水化物やぞ。何時間もの登山中のみ許されるべき行為であるぞ。と思っていたら、あ、そういえば今年西穂高岳の下山後に西穂ラーメン食べたと思い出し、全然1年振りでも何でもなかった。

 

ああ、早くまた夏山が来ないかな。来年はすぐに今年断念した奥穂高へ行きたい。そんなことを思いながらラーメンをすする。ラーメン美味しかったけど、やっぱり平時に食べるものでもないな。お腹がいっぱいだ。登山した時のみ、ラーメンやカレーを神に懺悔せずにお腹いっぱい食べる事が出来る。早く来年になってその幸せをまた噛み締めたい。

お鼠咥えたドライタチ

毎年秋は深山というに相応しい、深い静かな山に秋を感じる為に1人で登山を楽しんでいた。計画では秋になったら恵那山登ろう、去年と同じく能郷白山に行こうか、と思っていたが熊が怖いのなんのって。私の無鉄砲を知っている両親から、山行ったらダメだ!と言われまくっているけど、言われるまでもなく、怖くて深山に行けぬ。

 

うっうっ。泣ける。人の気配の無い秋の青い空と落ち葉の落ちる音と、爽やかな冷たい空気、秋ならではの深山の空気が恋しい〜。そういう事で深山ではないが家の裏山散歩で我慢する。

 

ジョウビタキアオジキセキレイヤマガラカシラダカ、鳴き声だけのウグイス、コゲラ、色々な鳥を見たり鳴き声に癒される。今日は登山者もいないので静かだ。鳥待ちしましょ、と倒木に腰掛けていたら、サクサクと登山道を歩いてくる落ち葉を踏む軽めの足音が聞こえる。振り向くと自らの顔の大きさくらいはあるネズミを咥えたイタチがこちらへ歩いてくる。

 

イタチもややあって私に気がついて逃げるのだが、如何せんデカイ得物を咥えているので、逃げ足が遅い。どこへ行こうというのかね〜と私の中のムスカが疼いて追いかけはするが、しばらくすると薮の中へ消えてしまった。イタチと追いかけごっこ。これが本当のイタチごっこか?まあ、意味は違うけど。

 

山ってさ、意外に野生動物も人間も結構近くなってからしか相手の存在に気が付かないものなんだよね。熊もさ、いきなり出会う確率の方が高い訳だ。熊鈴、もっと音の鳴るのつけよう。あと、高っっか!と思って買わなかった熊撃退スプレー。あれやっぱり買おう。

 

お魚咥えたドラ猫追いかけて、ではないが、お鼠咥えたドライタチを追いかけたおかげで決心がついた。うむ。お高い熊スプレー買うべ。

 

 

ジョビ子に励まされる

ジョウビタキが渡って来た。そこかしこからヒッヒッ聞こえる。会社の駐車場には毎年メスが、団地の角にはオスのジョウビタキが縄張りを張っているが、今年も同じ場所にそれぞれメスオスいるから、去年と同じ個体かもしれない。そう思うとよく無事に帰ってきたとじんわり胸が熱くなるではないか。まな板のような平の胸でも。

 

女人の派遣さん達の争いがそこかしこで勃発しているが、席も離れているのでそこに関わらずに済んでいるので、ありがたい。女人が集まるとどうして争いが起こるのであろうか。戦争がなくならい事と、この小さなフロアで勃発する争いとで、規模の大小はあっても根幹は全く異ならないことを感じると、戦争無くすのがいかに難しいのかがよく分かる。

 

娘も学校の悪口合戦にほとほと困り果てている。絶対に誰の悪口にも同意するな、とアドバイスしておいたが、アドバイスするまでもなく、そうしているようだ。下手な人物の前で同意すると、悪口の言い出しっぺにされてしまったりするものだ。怖い怖い。

 

この前、部の課長達が今後の目標みたいなのをサラッと一言ずつ話す機会があったのだけど、私の以前の上司、優秀係長の一言だけはさすがだと思った。部長も副部長も他の課長も自分に火の粉がかからないことのみに腐心しているところ、色々部内の不満が出てきているので、意見を汲み取ってやっていかなければならない、と自分を諌めるように言っていたがその実、あれは部長や副部長に、おまいら部内課内の事無関心過ぎひん?っていうみんなの気持ちを代弁してくれたようなもので、脳内で1000人くらいの私がスタンディングオベーションしたわ。

 

この人、今の部長押しのけて早く部長になってくれへんかな、とみんな思ったであろう。

 

駐車場のジョビ子ちゃんもオレンジのお腹をふわふわさせて、しっぽをピコピコして同意しているではないか。かわいい。かわいい平和な世界であるが、小鳥達はそうも言っていられない厳しい自然を生き抜かなければならないので、仕事が嫌でも命取られるわけでもない私が、ジョウビタキよりしょんぼりしている訳にもいかぬ。ジョビ子、私テキトーに頑張っておくわ。