お金を払いたくなくなる退職金

昨日は恩師夫妻と友と私と4人で恩師の退職祝いでご飯を食べに行った。恩師に会うのは4年ぶりで色々話が弾む。私達を受け持っていた時のあれやこれやの面白話で笑いまくる。

 

話の中で修学旅行の班の話になって、私はクラスの嫌われ者の男の子と変わり者の男の子と私の3人の班で絶望したのを覚えていると話した。でもよくよく考えて見ると男女2人ずつの班で女子が少ないから必ず男2人のところに女1人になるのだけれど、じゃああの時のクラスの女子で、男の子、それもあまりみんな班に一緒になりたくない男の子と班になってくれる女子は、たしかに私のように言葉や態度に好き嫌いを出さず、誰とでも平等な態度で話すタイプの女子は私しかおらず適任であったかもと大人になってから思い、先生はやっぱり人を良く見てたんだな、と感じたと話した。

 

その後、先生が私の友えすこちゃんに、えすこは修学旅行の班をY君と一緒にしてやったのだぞ、と話し初耳で私も驚いた。Y君はその当時えすこちゃんと私が一緒に好きであった男の子で、その後中学時代に、Y君はえすこちゃんが好きだと分かり私は大失恋をかますのだが、その頃はY君の気持ちなど知り様子がなかった。先生はすでにY君とえすこちゃんが相思相愛であるのを感じ取り修学旅行の班をそれとなく一緒にしていたと言う訳だ。

 

それで当時を振り返り笑いが込み上げてくる。あの当時Y君の好きな子は誰であろう、私だといいなあ、と思いつつ話せると嬉しく目が合うと嬉しくという日々を送っていた自分の気持ち、でももしかしてえすこちゃんの事が好きなのかもしれない、と若干感じていた心が張り裂けそうな気持ちとか、私本人のごちゃごちゃした思いとは別に、とっくに先生はそんなの分かっていたのだなあ、と思うと本人達は隠しきれていると思う事でも大人の目には明らかであったのだな、と思い何やら今更ながら気恥しい気持ちだ。やはり先生人を良く見てたな。まあ、先生から言うと私も人をよく見ているタイプだったらしいが。そうだろうな。自分で否定したいから否定しつつもY君が想っている人はえすこちゃんだ、と薄々気がついていたのだから。

 

Y君を原因としてえすこちゃんと私も中学時代一時期、幼なじみで親友という仲にも亀裂が入りかけたが、すったもんだしても今でも結局ずっと親友のままである。Y君は都会で大学の先生をしている。美形で秀才で皮肉屋ででも話は面白く、今でも憧れの存在で、とうに年賀状なんてみんなに出してないのに、Y君にだけは出し返事をもらうというストーカー気質地味た行動を今でもとっている自分が自分でもキモイ。えすこちゃんにも、え、こわ…とひかれるくらいにはキモイ行動らしい。

 

でもあの友とのすったもんだは先生と過ごしたすったもんだの日々も含めて本当に人生の楽しい時期ベストテンには入っている。いや、ベストファイブか。いや、ベストワン?か?いや、どうでもええ。

 

結局先生はこちらが食事代出すというに、絶対にガンとしてお金を受け取らず、自分の退職祝いなのに自分でお金をさっさっと勝手に払ってしまった。教職員の退職金みたら、お金払ってやろうと思わないぞ!と言うのでとうとう私達も笑ってしまい恩師の厚意を甘んじて受けた訳だ。

 

あー、楽しかったな今日も、小学生時代も。恩師よ、楽しい小学生時代を送らせてくれてサンキュウだぜ。