星綺麗すぎやしないかい

10月に我社には珍しく祝日休みがあり3連休であるので、もう1日休みを取って、北アルプス双六岳に山小屋に泊まって行く壮大な計画を練ってはみたが、何と雨予報である。その代わり今週末がとてもいい天気。しかし双六岳は山小屋は予約でいっぱい。それに登り9時間弱の山なんて、途中でゾンビになってしまうから、私ならもっとかかる。予備日がないのはとても心配。だから、泣く泣く初めての山小屋泊は諦めることにした。

 

しかし土曜日の天気予報がとっても良いのは口惜しい。北アルプスのどこかには行きたい!って事で燕岳に行くことにした。日帰り出来るしな。しかし良い天気という事は、熾烈な駐車場争奪戦が繰り広げられるということだ。それに勝つために、金曜日仕事が終わってからビュンビュン車を飛ばし、山道をギュルギュル走って、何とか22時半に着いて駐車場をゲットした。しかし7割方埋まっている。もう少し遅かったら負けていた。

 

それで何気に空を見たら、ぶったまげるぐらい星空が綺麗だった。いや、田舎育ちだから星の綺麗なのは慣れたものだと思っていたが、標高1000メートルの星空を舐めていた。ぺろぺろ。舐めれるもんじゃない高さと美しさ。それで夜空を見ながら車の中で仮眠を取ろうとするのだが、高速をぶっとばしてきた興奮状態の頭と、星空が綺麗な興奮と、燕岳の登山が楽しみで、遠足と修学旅行と夏休みがいっぺんに来たくらいの興奮で眠れぬ。

 

それで少しなんか懐かしいなと思って、何が懐かしいのだ?と思い返したら、乗鞍少年自然の家に中学校の行事で行った時のことを思い出した。あの時もすごく星が綺麗で友達5人くらいと星を見てて、流れ星みたいよね、流れ星こーい!みたいに騒いでいたら、本当に流れ星がシュン!と結構長めに尾を引いて流れたのだ。みんなでキャーキャー騒いで喜んだ思い出。

 

今は星空を1人で見ているが、同じように何か楽しい。標高が高い時特有の澄んだ空気と冴えた夜空はまったくあの時と変わっていない。私は見た目にハッキリとあの時より歳はとったが、宇宙はあんまり変わってないや。

でも、私も中身は歳に不相応に幼く大人になり切れていない。そこは変わらないから宇宙と一緒だな。私の中身はもはや宇宙だな。飛躍の発想してたら、余計眠れぬわ。