私は真っ赤な林檎です〜

最近ケチここに極まれり、という私が迷いなく買えるものが出来た。それは林檎だ。遠征近場と関わらず、お山に出かけたあとに大体道の駅とかサービスエリアとか寄ってその地方の農家が作った林檎を買うのだ。秋の今だけの楽しみだ。

 

今までそんなに林檎に興味はなかったが、毎日お昼のお弁当に林檎を持っていくので、ふと味の違いとやらに気がつくようになったのだ。夏は去年の秋に収穫して冷蔵保存されていたものが出ていたのだろうか、私が虚無林檎と呼んでいる、無味無臭の形だけが林檎である何かを食していたが、秋になったら劇的に上手い林檎が出回るようになった。

 

なんじゃこりゃ。今まで食べ物に対してそんなに興味がなかったがこの林檎の変わりように心が追いつかない。そこで出会う林檎にどのような味の違い食感の違いがあるのか試す事にしたのだ。

 

食感はカリン!っていうのとシャキシャキいうのとサクサクいうのがある。味は甘いのと酸っぱいのと甘酸っぱいのがある。同じ種類でも作る農家や作る地方が違ったり、何か林檎同士が勝手に品種を超えて愛し会って出来てしまった子、とかでもう味と食感の種類が千差万別である。

 

そして結論。秋の林檎は大概美味しい、という結論を導きだした。詰めが甘いがどの林檎の味や食感が好きかメモしていなかったので、私が1番好きなのは、津軽か紅玉かシナノゴールドか秋月かわからぬ。まあ、とりあえず全部美味しかった。

 

林檎が美味しいと幸せだ。毎朝お弁当に持って行く時にショリショリ林檎の皮を剥く。その時に必ず、私は真っ赤な林檎です〜おくにはさあーむい北のくにぃ〜りんご畑のおじさんに顔を綺麗に磨かれて〜、と歌を歌って剥いている。この歌の林檎はおじいさんが元気でいるかタバコ吹かしているのか物思いにふけるのだ。何かノスタルジィだのお。 

 

朝からノスタルジィを感じなおかつ美味しさにもありつけるなんて、なんて林檎はお得なのであろう。そりゃ、金額気にせず課金しちゃうぜよ。