最後のフライデイ

コロナウィルスで落ちた受注の影響で、金曜休みを12月いっぱいまで行う我が会社、ちょいと市場が回復してきたからって手の平返し。なんと12月の金曜休みがなくなった。

 

ついこの前、ふ〜半年もあった金曜休み、週休3日もあと12月だけ、残すところ1ヶ月だけか〜マジか〜大事に使わにゃ。ニャゴニャゴ。ってコタツでカレンダー見てお菓子貪り食って呑気に思っていた、私が可哀想と思わないのか。霧散したんだぞ。その希望が。あと1ヶ月ではなく、今日で最後になってしまった。最後の晩餐だ。

 

とりあえず、現実逃避を行う為登山。平日なのに、そこそこの人に会う。またフレンドリーな人が多いから話しかけて来る来る。挨拶程度に会話をして、我は人を避けるため山に来てるんだぞ、会話は要らぬ、美しい景色と鳥のさえずりをききたいんじゃい、って思ってても100均で買った熊よけの鈴がりんりんりんりんうるさいったらない。音があまりならないようにポッケに突っ込んでおいた。

 

初めてのルートを歩いていると、珍しい事に源流があるという。見に行ってみると、本当に、大海に流れいずる最初の1滴となる、雫がぽたぽた大樹の根っこから滴り落ちている。ほえ〜美しか〜。苔をつたい、根っこをつたい、ぽたぽた落ち葉に落ちる雫の音がとても心地よい。ずっと聞いていたい。しかしまるで金曜休みがなくなった私の涙のようではないか。代わりに泣いてくれ。うむ。

 

下山後は温泉にでも行こうかと思ったが、めんどくさくなり家に帰ってお昼寝していたら、もう夕方になっていた。ああ!Netflixで見たいもの見ようと思っていたのに!!ああ!最後の金曜休みを昼寝でほとんど過ごしてしまったああああ!!!誰か時間を戻してくれええ!!

 

しかし斜陽というか、夕暮れの日差しは何か寂しくていいな。この寂しさは人類共通のものではないかい?生まれたばかりの赤ちゃんも黄昏泣きっちゅうもんがあるからな。大人になっても何だかこの時間は寂しゅうなりますわ。今日という日は最後の金曜休みだから尚更だがな。(しつこい)