彼女の好みは暗い色

愛鳥の換羽期がようやく終わった。鳥の匂いフェチなので抜けた尾羽を集めてクンクン匂いを嗅ぎ、ほっぺにスリスリし、サイコー!!と雄叫びをあげる様は控えに言っても気持ち悪すぎる。その自覚はあるが愛鳥自身は直接匂いを嗅がせてくれない。たまに隙をついてお背中の匂いを瞬で嗅ぐが、動作が遅すぎると鼻に噛みつかれる。そんな訳で変態&犯罪者めいた行動に走ってしまうのだ。まあ鳥飼なら理解をしめしてくれる行動ではあるだろうが。

 

愛鳥は3年ほど前に1度発情期に卵が出来てしまい、卵詰まりで命を落としそうになった事がある。病院で卵を取り除いてもらい事無きを得たがそれからは発情期(春)が来るとこちらは彼女を発情させないように気を使う。彼女の愛する伴侶は私であるので春になると優しい言葉をかけるのを控えめにし、それでも発情の時の甘い声を出す時は、こら〜!!発情したらダメじゃあ!!と彼女の嫌いな原色系のぬいぐるみを振り回す。そうするとビックリして発情の盛り上がりの気持ちが警戒態勢お気持ちに切り替わってくれるのだ。

 

去年までは振り回すぬいぐるみは赤色の蛇であったがそれにも大分慣れて放鳥の時などその上で寛いでいたりもしたので、今年はピカチュウの黄色を利用させてもらいピカチュウを振り回している。ピカチュウも鳥の発情を抑える為の能力があるとは本人でも気が付かなかったであろう。

 

しかし彼女が明るい色が苦手なおかげで私の服は軒並みぼんやりした色や暗色系が多くなってしまった。明るい色を着た服を見るとパニックになって籠の中で暴れるので、羽が折れやしないかと心配なのだ。服を買う時など、ああ、彼女はこの色嫌いだからな、と諦めたりもしている。お出かけの時はどうしても明るめの服を着たりするので、帰ってきた時は直ぐにゴミ同然のぼんやりした家着に着替え彼女にただいまの挨拶をする。それというのも玄関のドアを開けた瞬間、どころか駐車場に車を停めた時点で、ぴひょーー!!(おかえりー!!どこいってたのー??おかえりー!!)的に呼び鳴きをされるから、すぐにでも顔を見せてあげたいと言うお気持ちがある。

 

鳥ではあるが束縛系女子と付き合ってる気持ち。

 

まあ、結論からいうと鳥はいい。すばらしい。表情があんなんだから誤解されやすいが犬猫に劣らず素晴らしく深い感情のある生き物だ。鳥の布教オワリ。