とうとうこの時が来てしまった。外堀を埋められまくってはいたが、いや、まだ籠城出来る、まだいけると現実逃避していた。しかしやはり管理職になる事になってしまった。別室で部長に伝えられたのだが、嫌すぎて、うわあ!!マジか!!いや無理無理!!無理過ぎい!と大声で素で叫んでしまったので、常から私が管理職になりたくないイキフンを出していた課内メンバーにはその叫び声だけで私が何になったか分かってしまったようだ。
私は脳内お子ちゃまだし、学歴学力知力全てが無い無いずくしの世間知らずなのにどうしてこうなった。早速部下に泣きつき、私はこの課を回していくだけの知識もないし課としては人出もないから、まずは成果を求めず地道に一緒に勉強して行こね、と言っておいた。
目下の戸惑いは、なんか管理職になると机がでかくなるようだ。何その差別。つーか日常業務やってる派遣さんの方が資料とか多いからむしろそっちが机でかい方がいんじゃね?と思っちまう。管理職なんてパソコン1つありゃいーじゃん。何故に机デカくするわけ?と早くも違和感。大体わたしゃほとんどのこのフロアの人がパソコン画面2台持ちのデイトレーダーみたいなスタイルでやってる中、いやいや、私のような下賎なものが2台も画面を賜るとは身の程知らずも甚だしい、と思い1台でやってるような自己肯定感低低人間なのだ。そんな人間がでかい机を賜るとは、今すぐノコギリで切って半分誰かに譲りたい。
あと目下の悩みその2。メールで承知しました、を多用する人間なのだが、ある時から役職が上がり始めて、こ、これは役職下の人に承知しましたを使うのはおかしいよね?と思いはするが、いやいや、役職ついた途端、了解しましたに変えるってなんか、こいついきなり偉ぶってんじゃんて思われない?とか、こいつはワシより役職下だな、とか上だなとかで文章変えるなんて、なんか嫌だなー、とながらく、差別化せずにそこら辺の虫にだって承知しました、で通してきたのだ。しかし管理職になってしまったら、さすがに承知しましたは、メール相手に違和感与えまくりかもしれぬ。しかしいきなり承知しましたから了解しました、とかに変えると私の中のオーディエンスが、おい!こいついきなり偉ぶってやんよ!うわー、マジか〜ださ〜!!と脳内でザワつくのが目に浮かぶ。シャラップ!これは管理職を演じてんだよ!って脳内でオーディエンスとケンカしながらメールを打たなければならなくなる。
うむ。これは優しい隣の優秀課長に明日悩み相談しよう。そなたは承知しましたを役職下のものにもつこうてごじゃる?と。
管理職の悩みとしてはくだらなさすぎて痺れる。