マリーからのお言葉

最近鳥の絵を描き始めた。本当は鳥見する度にカメラが欲しい欲が高まりに高まったが、自分のケチ加減ととカメラを手にしたら撮る方に偏ってしまわないかとかの迷いの元、欲しいという思いとカメラを手にできない行き場のない葛藤が、カメラで撮れないなら描けばいいじゃない、と私の中のマリーアントワネットが呟いたので、そういう事になった。

 

私は絵心はほとんどない。だからもちろん描いてビックリ下手すぎる。スマホで鳥の描き方なんつーものを見ながら描くが少しマシになっただけで下手である。でも初めて知ったけど、絵を描くって沢山の描いた線から正しい線を探す事なんだね。妙に関心する。人生もこうだといいのに。沢山間違えた線を引いてもその中からこれだって線を見つけられればそれでええのになあ。人生はいくつも線を引けないし、常に最初から正しい線描きたいがち。仕方ないけど。

 

でも下手でもなんか下手な絵なりに見てニッコリしている。自分の鳥への愛が絵に現れている。

 

そういえば実家に飾ってある70年前くらいの実家の周辺を水彩画で描いた人も、故郷の絵を描きたすぎて大して上手でもないけど、描いたのであろな、っていう絵だ。なんか私はその絵が好きだ。実家の面々も好きみたいだ。美術館には庶民のこういう絵は飾られないからな。ダイレクトに伝わりすぎる故郷へのお気持ち。同じ故郷を持つからその絵に愛着が出るんだろうな。

 

私も惜しげも無く下手な絵を書きまくって色まで塗って実家に送り付けよ。そのために100均で絵の具を買ってきた。本格的になってきたな、おい。と自分に話しかけたら私の中のマリーアントワネットが、本気になったら100均なんかでは揃えないのではありません?カメラの事も本気度が足りなくてよ。とおっしゃった。さすが貴族。

 

よし、絵も描くが今年はカメラを何とか手にいれようぞ。