社畜中の私的な活動

だいぶクセのある派遣さんカミーさんのだいぶクセのある部分がまた最近強めにお顔をお出しになられている。標的となったリバーさんが私に愚痴をこぼす。リバーさんは天然さんであるので仕事でもミスを自分が気がついていなくて起こしているが、かと言ってリバーさんの仕事はカミーさんとは関わらないので、カミーさんがリバーさんに嫌味を言ってくるのはただ単にカミーさんのお性格がちょっとアレなだけである。

 

カミーさんは50代半ばを過ぎているが年齢より老けて見える。若い時は美人であったろうに、今は背中も曲がって歩き方もヨタヨタしておばあさんみたいである。人は性格や生き方が顕著に現れるのは中年以降なのであろうか。損得勘定ばかりで生きているので、自分の労力は大層なお金を払ってもらわなきゃタダでは動かない、動いたら損と思っているので、マジで動かない。マジで動かないので年齢によって落ちてきた代謝や筋力を維持したり鍛える事が出来ないので、みるみる老ける。

 

リバーさんも同じ歳くらいだが、よく食べてよく動いて、損得勘定無しで仕事も快く受けてくれるので、多少のミスはニッコリできるし、何より健康そうにスタスタ歩くしカミーさんより若く見える。

 

結局人間って動いてなんぼの機関であるので、現代のように動かずに儲けられるようになったらお金を出したり時間を使って動きに行くしかないのだ。ジムとか筋トレとかさ。それ以外ではとにかく日常細かに動くしかない。私は心底ケチなので、金を払ってまで動きたくない。そこはカミーさんと一緒か。金を貰えるなら動くが、動くために金を払うのは嫌だ。じゃあ日常細かに動いた方が良い。という考えのもとわしは仕事はスピードと量と動きを重視している。頼まれた仕事は断らないし、丁寧に100%の仕事を2個片付けるより雑に7割くらいの完成度で10個片付けた方がエネルギーを使ってそう、の考えの元今日も報告書の誤字脱字を係長に指摘されるお仕事。もしかしなくても出来3割くらいの完成度の仕事を垂れ流して係長を苦しめるお仕事しかしてないか?

 

私はいつまでも若くいたいのだ。顔とかの若さではなく、体的な若さを保ちたいのだ。130まで生きて月へ行くのだ。50過ぎたところでおばあさんみたいになってたら月へ行けない、人類最長寿でギネスに載れないではないか。

 

だからリバーさんに、本当に働き者で感心する、と言われるが、いやいや本当に損得勘定無しで働き者なのはあなたです、と心の中で呟く。心の美しさが顔に現れている。私はカミーさんとはまた別の損得勘定で動いている。会社のお金が発生している間に動いてカロリーを消費して、健康を買うのではなく自然付与を狙っているのだ。

 

だから仕事中に動かない人を見ると心底もったいないなあ、時間と金が。と思うわけだ。会社にいる間に動いておけば一日に健康のために消費したいエネルギーをお金が発生してる間に消化できるし、実質運動の為の私的な活動を社畜中にしてるのと一緒なんだぜい?とカミーさんのヨタヨタノロノロ歩きを見ながら思う今日この頃。