口内炎と日常

舌の先に口内炎が出来た。下の歯並びが悪い為、舌と歯の当たりが強い部分があってそこにたまに出来てしまうのだ。舌の先に出来る口内炎はホンマにキツい。痛いのは言わずもがなだが、それこそ喋れない。しかし仕事で電話がかかってくると喋らなければいけないので、激痛に耐えて話す。激痛でイライラする。ストレスがたまり甘いものが食べたくなるが食べると痛い。痛いけど食べたい欲が強くて食べると体重も増える。体重が増えると増えた体重にイライラしてまたもや食べに走ってしまう。しかし食べると痛い。以下エンドレス。

 

そしてこうなると舌のありがたみを感じる。痛くてあまり動かさないようにしているので、ヨダレがめちゃくちゃ口の中に溜まるのだ。常には意識せずとも舌が勝手にヨダレを胃の方に流し混んでいるのだな、としみじみ舌に感謝してしまう。ありがとう。舌。これからは大事に使いますので早う口内炎を治してたもれ。

 

今読んでる本にホモ・サピエンスが進出した故に、ありとあらゆる動植物が姿を消した、と書いてある。真偽の程は分からぬが、私は本当だろうな、と思う。オセロと一緒で住む場所をどんどん広くしてけば、盤上の他の色は消えて行くのだ。地球という限られた盤上でそれだけホモ・サピエンスが幅を利かせてりゃそりゃ、他の生物は絶滅しまんがな。

 

そうなると先進国の少子化とか、それもひとつの進化かもな。際限なく増殖して自滅するのを防ぐ為に生まれたバグだ。生物は増殖することが目的であるのに、ここに来て子供要らねえやってのはバグ以外の何ものでもない。それでいいと思う。

 

最近急にアニメのどろろにハマった。自分の体を取り戻す為、鬼と戦うんだけど、今までホモ・サピエンスが滅ぼした動物達が報復を考える知能?がなくて良かった。奪い続けたものをどこにも返さず進化し続けているからな。いつか新人類が生まれた時にはうちらもあっという間に駆逐されるかもしれぬな。それまでは口内炎の痛みに不服を唱えながらも、この世の日常をしみじみと感じていたい。