テレしなくても。

テレワークの意味は、「テレ」と「ワーク」の組み合わせで、テレは遠隔とかそんな意味で、ワークは働くって事なんだよ〜と、妹にこの前自分の勘違いから、調べて得た情報をドヤ顔で話す。妹が、へえ〜知らなかった。だから、テレパシーとかテレフォンとかテレビジョンとか、みんな遠くから情報が来る印象あるもんね、と言う。

 

え?そうなの?それらのテレと同じテレ?よく気がついたな。そう言われればそうか、テレは単語か。テレってフランス後かな?と妹に聞くと、アホかい、テレフォンでフォンが英語なのになんで頭にフランス語の単語つけるかい、英単語だろーよ、とすかさず突っ込まれた。にゃるほろ。妹、頭強い。私、頭弱い。

 

妹に、じゃあその原理で言うと、遠くで照れてる子がいたら、テレ照れだね、と言うと温暖化で溶け始めた南極の氷を、もう1000回くらいは凍らせてくれるほど冷たい視線を私にくれた。良かった。これで南の島の海抜ゼロ地帯がまだ沈まずに済むだろう。

 

近所を散歩していると、春になったのでイモリが小さな用水路をヨチヨチ歩いている。か、可愛い!!と大はしゃぎの私をしりめに、姉妹はスタスタとそのまま通り過ぎる。姉は動物自体があまり好きではないし、妹は犬猫毛むくじゃらなものなら好きだが、毛のない生き物や、小動物の類はあまり興味がない。私だけが、大概の生き物に興味を持っている。まあ、苦手な生き物もあるにはあるが、人よりは断然少ないだろう。

 

仕事の同僚のイーストさんが、コロナ騒ぎでどこも出かけられずする事がなくて休日が苦痛だと言うが、まったく信じられぬ。多分そういう人はアンテナが小さいのだ。楽しいという情報を拾えないので、動き回るしかない。私のように首がへし折れそうな大きなアンテナを持っていれば1mmも動かずに楽しい信号をキャッチする事が出来る。

 

私は微弱な「楽しい」信号を拾える優秀なアンテナを持っている。唯一そこしか誇れる所がないが、それこそイモリがヨチヨチ歩いているのを見るだけで、ニヤニヤにやけてしまうし、桜の花びらがメダカの水槽に浮かんでいるの見るだけでもニヤニヤする。

 

自分の目の届く範囲で、テレしなくても楽しいを感じれる能力は後生大事にしておこう。