ケーキを買いに

今日はとってもケーキが食べたくなった。それで仕事から帰って来たのに、また車で出かけてシャトレーゼへ。ケーキ安いなあ。安くて美味しい。

 

そういえば、去年の夏前にカイコくんと仲悪くなる前は、カイコくんが美味しいケーキを奢ってくれると言っていたが、結局奢られる事なく仲が悪くなってしまった。仲が悪くなってしまったのは仕方がないが、ケーキを奢って貰えなかったのは口惜しや。(卑しい)

 

私は実は人生において今回が初めてなのだ。人様からあからさまに嫌われるのは。カイコくんが週を跨いだらいきなり態度が冷たくなっていた。理由は後から聞くと些細な誤解が招いた事だったが、私はその誤解を解いて歩みよるほどの根性がなかった。

 

何故なら私は少なからず良い友達だと思っていたから、もし私がその仲の良い友達から不快な事を言われたらまずキレる前に、話を聞く。こっちが誤解をしているかもしれないから。それがなかった。その事が私はものすごくショックだった。キレたらもし相手が歩みよって来なかったら、それでオワリではないか。つまりそれでオワリでもいいから、キレたのだろう。そんな程度のどうでもいい友達だったのだ、私は。

 

それから仕事で必要な時だけの会話で、他は一切お互い話さなくなった。何ヶ月も経った今、とても不思議だ。カイコくんと仲良くしていた時があったのか不思議な程だ。今あの時のように話をしろと言われても、私は失語症にかかったように言葉が出てこないだろう。

 

私は人とコミニケーションを取るのが苦手で、この仕事を初めてから人のコミニケーションの何たるかを学んで来た感があるし、今回の事もすごく人生の勉強になった。人との縁は容易く切れる。いつでも切れる。築き上げだ関係も瞬きする時間で壊す事ができる。人との縁はそのくらい脆い。そうして考えると私は粗末にしている縁がないかしらん?と思い至る。

 

そういえば会いに行こうと思って会いに行けていない友達がいる。いつか会えると思って。いつでも会えると思って。違うのだ。もう会いに行かなければ、会うことが出来ないのだ。大阪にいるあの子は元気だろうか。高校の時は毎日一緒だった。愛知にいるあの子は?中学の時は毎日くだらない事で笑いあったのに。何か寂しいな。知らないうちにお別れを迎えているのかもしれないと思うと。

 

人との縁を繋ぎ続けていくのはエネルギーがいる。使えるエネルギーはどんどん少なくなっていく。でももうそれでいいような気がする。きっとそれで人との縁を無理にエネルギーを消費して繋いでも、きっと今よりずっと寂しさを感じるだろうから。エネルギーに満ち溢れて喧嘩したり笑ったりして過ごした友達とのその時間はその時だけのもので、同じ時を過ごす事は、失った時間を戻す事は出来ないのだから。